既報の通り、デルが日本国内に投入するコンシューマー向けノートPCなど9製品を発表した。
いずれも米国ラスベガスで行われた「CES 2017」で先行発表されたもの(Dellの狭額縁ノートPC「XPS 13」にクラス最小2in1モデルが登場 999.99ドルから、デル、Core i3/i5を備えたスタンダード15.6型ノート「New Inspiron 15 3000」)。同日行われた新製品発表会では、マーケティング担当バイスプレジデントのレイモンド・ワー氏と、インダストリアルデザイン担当バイスプレジデントのマイケル・エリス・スミス氏が登壇し、「XPS 13 2-in-1」と「ALIENWARE 13」の概要やデザインコンセプトを解説した。
新製品群で最大の目玉は、11型サイズのボディーに13型(3200×1800または1920×1080ピクセル)液晶を搭載した「XPS 13 2-in-1」だ。XPS 13やXPS 15同様、超狭額縁のInfinityEdgeディスプレイを採用することで、ベゼル幅を5.2mmに抑えた“世界最小”をうたう小型ボディーを実現したのが目を引く。
ワー氏は「XPSシリーズが地球上で最も素晴らしい製品だと自負している」とあいさつし、その中でもXPS 13 2-in-1は、液晶部が360度可動するコンバーチブルノートとしてシーンに応じた様々なモードで活用できると説明した。
570万ピクセルの画素を持つInfinityEdgeは、視野角が170度、明るさは400nitで、ベゼル幅が狭いために非常に没入感が高いとアピール。「第7世代Core i5またはi7を搭載し、メモリは最大16GB、SSDは最大1TBまで搭載できる。性能だけでなく、2048段階の筆圧検知に対応した付属のアクティブペンで紙に描くような自然な描き心地を実現した。バッテリー駆動時間は約15時間(ストリーミング動画視聴は約10時間)、最新のUSB type-Cポートを2つ搭載し、1つはThunderbolt 3に対応。2つの4Kディスプレイに同時出力できる」と特徴を挙げ、世界最小の13型2in1を披露した。
一方、スミス氏はデザインコンセプトを解説。XPS 13 2-in-1は、「まず始めにディスプレイを考え、それから周辺のデザインを決めていった」という。シャープのパネルとコーニングのゴリラガラスで構成されたInfinityEdgeディスプレイは、従来よりさらにベゼルを削り、回転式ディスプレイのため内部の配線にも工夫を施した。また、堅牢性と耐久性に配慮し、アルミユニボディーの成形には、強度を落とさずにアルミを掘削する新技術を使用。パームレストはカーボンファイバーをシリコンでコーティングしたものだ。
1月20日に販売を開始。税別価格は15万9980円(配送料込み)から。
すでに投入済みの17型/15型に続いて、13型の「ALIENWARE 13」も発売される。ALIENWARE 13は、第7世代CoreとPascal世代のGPUを搭載するゲーミングPC。GPUはGeForce GTX 1060まで選択でき、「旧モデルと比べてグラフィックス性能は最大5倍、つまり4K環境でもゲームがプレイできる性能を持つということ」とワー氏。また、その高い性能を生かして、OculusやHTC VIVEなどVRヘッドマウントにも対応する。
その一方、「ゲームはピーク時こそパフォーマンスが求められる」として、高負荷時でも性能をスポイルしない効率的な冷却設計や、Nキーロールオーバー対応などゲーマー向け機能を搭載した。このほか、デスクトップ用グラフィックスカードを増設して外付けする「ALIENWARE Graphics Amplifier」も利用できる。
税別価格は13万9980円から(送料込み)。1月20日発売。
同日発表されたそのほかのモデルや詳細はデル、13型2in1ノート「XPS 13 2-in-1」などコンシューマ/ゲーミングモデル計9モデルを投入を参照。
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