【楽天】福山、球界にいた常識をぶち破る男…わざと腹痛トレ!生肉も賞味期限切れも食う
楽天・福山博之投手(27)が19日、異例の食トレを導入していることを明かした。3年連続で60登板以上のタフネス右腕は「シーズン中に食べられないものを食べている。おなかを壊すくらいものを食べて、胃を鍛えている」と打ち明けた。
その食事内容は想像をはるかに超えたものだ。「カキを食べまくるとか、賞味期限が10日くらい過ぎたものを食べるとか。焼き肉を焼かないで生肉で食べることもしています」。世の中ではインフルエンザやノロウイルスが流行しているが、お構いなし。考えただけで具合が悪くなるような食事を、率先して口に運んでいる。良い子は絶対にマネできない食事法だ。
狙いは明白。初の70試合登板へ向けた一種の精神修行だ。「ノロにかかっても練習できたら、ある程度試合で投げられるし、熱があっても投げられる。(シーズン中に)おなかが痛くなった時の練習ができる」と表情一つ変えずに淡々と説明。昨季は8月中旬から12登板連続無失点を記録するなどブルペンを支えた一方で、4月下旬には2連敗を喫するなど、好不調の波もあった。さらなる進化へ向けて考え抜いた結果、常識をぶち破った。
だが、今のところ不思議と体調に変化は表れていない。この日は京都府内で自主トレを公開。キャッチボールやランニングを行ったが元気いっぱいだった。「ここまでは順調。けがをしない体を作って、今年もチームの勝ちに貢献できる投球がしたい」。言葉の一つ一つが頼もしかった。
◆福山 博之(ふくやま・ひろゆき)1989年3月27日、島根・雲南市生まれ、27歳。大東中を経て、大東高に進学。高校までは二塁手だったが、大商大進学後に投手に転向した。2010年ドラフト6位で横浜(現DeNA)に入団。12年オフに戦力外通告を受け、合同トライアウトを経て楽天入り。14年からは3年連続で60試合以上登板。172センチ、70キロ。右投右打。年俸7500万円。背番号64。