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今夜金曜ロードSHOW「千と千尋の神隠し」宮崎駿が千尋をブスだと言う理由

2017年1月20日 10時00分 ライター情報:たまごまご
今夜放映される『千と千尋の神隠し』は、興行収入308億円と日本トップの座を未だに譲らない作品。アカデミー賞アニメ映画賞や、ベルリン国際映画祭金熊賞なども受賞。ジブリで一番売れた映画だ。
『千と千尋の神隠し』DVDパッケージ

ただ、いかんせん説明がなさすぎて、理解しづらい作品。
この変な映画が多くの人の記憶に残るのはなぜか。
ヒントになりそうなポイントを3点見てみよう。

1・千尋はなんでへちゃむくれなの?


宮崎駿作品は、特に『もののけ姫』までは美人さん揃いだ。
千尋のことは、宮崎駿は「ブス」だと何度も言っている。身も蓋もない。
この映画を見せる観客として考えていた、友人の10歳の娘さんたちと比較する。

宮崎「あれ(千尋)はまだいいほうで、リアルにいったら実際には今の10歳くらいの娘たちというのは、もっとブウたれているんだと思いますよ」(ロマンアルバム
ロマンアルバム『千と千尋の神隠し』

宮崎「この娘がこれからどうなっていくのか分からない、というふうに描きたかったんです。それで僕はこの娘を描いているうちに、けっこうさっそうとした女の子になるんじゃないかと思いました。人の魅力というのは、わからないですからね。突然変異しますから」(ロマンアルバム

千尋は宮崎ヒロインの中でも幼い方。まだ思春期に入り切らない、成長が始まる前で、『となりのトトロ』だとサツキよりメイの造型に近い。
彼女の今後の成長が顔を作っていく。序盤のブウたれ顔はその土台だ。

話が進むにつれ、千尋の顔の描写は、ちゃんと変化が付けられている。
後半銭婆からもらった髪留めをつけるシーン。キャラデザは同じでも表情がかなり大人びている。

最初に「アニメージュ」などで、千尋のキービジュアルが公開された時、ものすごい反響を呼んだ。
最序盤の、車でうだうだしているシーンだ。
女の子がちっともイキイキしていない。
これは鈴木敏夫のワナだった。
ユリイカ2001年8月臨時増刊号 総特集=宮崎駿『千と千尋の神隠し』の世界

鈴木「「いつもの宮崎アニメのキャラクターじゃないだろう」と。言いたい事はそれだけです。今まで宮さんが売ってきたものはね、主人公のひたむきさであり、一生懸命さであり、健気さであり、一途さでしょ。それがまるでないポスター。これはセンセーショナルだと思ったんだよ、俺は。」(ユリイカ 宮崎駿「千と千尋の神隠し」の世界

ブウたれているのは最初だけで、実際は一生懸命な子。
観客をまんまと釣った広告だ。
もっとも、鈴木敏夫の中でも「これは今までの宮崎駿と違う」という確信があったようだ。

2・ハクの出番って都合よすぎない?


宮崎「こういうふうにするつもりは全然なかったんです。

ライター情報

たまごまご

フリーライター。「ねとらぼ」「このマンガがすごい!WEB」などで執筆中。ひたすらに、様々な女の子の出てくるマンガを収集し続けています。

URL:たまごまごごはん

コメント 4

  • ノラ猫さん 通報

    いやまあブスとブサイクがメインの映画なら観る気ないからブスと美少年にした気持ちはわかるんだけどさ、そうブスブス言わんでもww

    6
  • みぃ 通報

    ぜんぜんブスだと思わない。愛嬌のある顔ですよ。

    5
  • ノラ猫さん 通報

    千尋に似てると言われた子はどうなる

    3
  • ノラ猫さん 通報

    ブスというか、美化してないって感じだな 歳相応の顔

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