「たすき反り」大相撲 十両の宇良が珍しい決まり手

「たすき反り」大相撲 十両の宇良が珍しい決まり手
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大相撲初場所13日目の十両の取組で、宇良が珍しい決まり手の「たすき反り」で勝ちました。日本相撲協会が決まり手を発表するようになった昭和30年の夏場所以降、十両、幕内通じて「たすき反り」が出たのは初めてです。
「たすき反り」が出たのは十両の宇良と天風との取組で、宇良が相手の左ひじを抱え込みながら、下に潜り込むように腰を落とし、体を後ろに反って豪快に倒しました。

日本相撲協会が決まり手を発表するようになった昭和30年の夏場所以降、十両、幕内通じて「たすき反り」が出たのは初めてです。東の十両3枚目の宇良は、これで10勝3敗としました。

宇良は関西学院大学出身で、アマチュア時代は大技の「い反り」を得意とし、国際大会での優勝経験もあります。おととしの春場所に初土俵を踏んでからは、大相撲の土俵で「い反り」を決めたことはありませんでしたが、今場所、アマチュア時代を通じて自身初という「たすき反り」を決めて会場を沸かせました。

宇良は「その場に応じて体が反応した」と取組を振り返ったあと、珍しい技を決めたことについて「名前が残ればいい」と話していました。
審判長を務めた元大関・武双山の藤島親方は「あれは宇良にしかできない。今場所、調子もいいし、新入幕も狙える可能性もある。残り2日が大事になる」と話していました。