中国「誰が保護主義か明らか」と米に反論

中国「誰が保護主義か明らか」と米に反論
アメリカのトランプ次期政権の商務長官に指名されたロス氏が中国を「最も保護主義的な国だ」と批判したのに対して、中国外務省の報道官は「誰が貿易の自由化を推し進め、誰が保護主義をとっているのかは明らかだ」と述べ、トランプ次期政権こそが保護主義を掲げていると反論しました。
アメリカのトランプ次期政権の商務長官に指名されたロス氏は18日、指名を承認するかどうか審議する議会上院の商業科学運輸委員会の公聴会に出席し、中国について、「高い関税や非関税の障壁がある、最も保護主義的な国だ」と批判しました。

これについて、中国外務省の華春瑩報道官は19日の記者会見で、習近平国家主席がスイスで開かれている「ダボス会議」で「保護主義に反対する」という演説を行ったことに触れ、「習主席の演説は国際社会から高く称賛されている」と強調しました。そのうえで華報道官は「現在の情勢で、いったい誰が本当に貿易や投資の自由化を推し進めようとしているのか、誰が保護主義をとっているのかは明らかだ。その答えはロス氏の発言の全く逆だろう」と述べ、中国ではなくトランプ次期政権こそが保護主義を掲げていると反論しました。