警察庁が19日に発表した2016年の刑法犯認知件数で、重要犯罪の検挙率は76.6%となり、前年より4.3ポイント上がった。刑法犯認知件数は99万6204件(前年比9.4%減)。終戦直後の1946年からの記録が残っているが、今回初めて100万件を下回った。【川上晃弘】
重要犯罪の検挙率は02年に50.2%まで下がったが、その後は上昇傾向が続いていた。自動車盗やひったくりなど重要窃盗犯の検挙率も2ポイント上がって54.6%だった。
刑法犯全体の検挙率は33.8%で15年より1.3ポイント上がった。
刑法犯認知件数の7割以上を占める窃盗犯は、72万3189件(前年比10.4%減)。このうち重要窃盗犯は9万5311件(同12.2%減)で、統計のある54年以降、初めて10万件を下回った。犯罪の種別では、粗暴犯が前年より3.1%、風俗犯も5.8%、それぞれ減ったのに対し、詐欺は4%増えた。
一方、16年に警察が摘発した刑法犯22万318件のうち、防犯カメラなどの画像が容疑者特定の決め手になったのは5.9%に上った。特に強盗は10.8%、強制わいせつでは10.3%で防犯カメラが事件解決の端緒となった。
刑法犯認知件数は73年に119万549件を記録した後、増加傾向が続き、98年ごろから急激に増えた。02年には285万3739件まで増えたが、その後は減り続けている。16年は02年より約185万件減り、減少分の9割は窃盗が占めた。
窃盗について、02年と16年を比べると、車上狙いは44万3298件から5万9977件へと激減。オートバイ盗、自販機狙い、空き巣も8~9割台の大きな減少となった。
自転車盗は51万4120件から23万6222件へと半減した。