三菱電機の柵山正樹社長は19日、大阪市内で記者会見し、違法残業の疑いで厚生労働省に書類送検されたことについて、「誠に残念なことで重く受け止めている。二度とこのようなことが起きないように取り組みたい」と述べた。
同社は、パソコンのログイン記録などで従業員が職場にいる時間を把握できるシステムを導入しているが、違法残業の再発防止策として、従業員が申告した勤務時間との差が出た場合の対応について社内で検討を始めたという。柵山社長は「労働時間をいかに減らすか、仕事のスリム化を進め、人事ルールを見直す」と話し、働き方の改革に意欲を示した。
同社は今月11日、同社の情報技術総合研究所(神奈川県鎌倉市)の元従業員に労使協定で定めた上限を超える残業をさせたとして、神奈川労働局に書類送検されていた。【久野洋】