ソウル=牧野愛博
2017年1月20日03時01分
米韓両政府が、米軍の高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)の韓国配備を今年7月までに終える方向で調整を始めたと、米韓関係筋が明らかにした。12月の予定だった次期韓国大統領選が今春にも行われる見通しになったうえ、配備に反対する中国が圧力を強めている状況を考慮した。
米韓は、北朝鮮の弾道ミサイルに対応するため、昨年7月にTHAAD配備を決定。当初、今年中の配備をめざした。中国は、自国のミサイルも標的になり、レーダーで自軍が監視されるとして反対してきた。
在韓米軍のブルックス司令官は昨年11月の講演で、THAADが8~10カ月以内に韓国に配備されるとの見通しを示していた。米韓関係筋によると、米政府は7月までの配備完了を求めた在韓米軍の要請を受け、予算を前倒しで執行する手続きを始めたという。
米韓が配備を急ぐのは、韓国で…
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朝日新聞国際報道部