Inc.:一生絶好調に回転してくれる脳があったらどんなにいいでしょう。しかし、そうなるにはどうしたらいいのでしょうか?
マサチューセッツ総合病院の科学者チームがその疑問の答えを見つけるべく、65歳以上でも脳の機能は20代と同じレベルという「スーパーエイジャー」17人を研究しました。この研究の目的は、「スーパーエイジャー」の脳と普通の人の脳に目立った違いはあるのか、あるとしたら、その違いを知ることで私たちはこの先の人生を通して脳の機能を高められるかどうか、という2点を解明することです。
上記の2つの疑問の答えは共にYESです。スーパーエイジャーの脳は対照群の脳と比べると、厚みのある領域がいくつもありました。しかし、そうした領域は、予想に反して、クロスワードパズルやオンラインの頭脳ゲームに役立つような認知プロセスと関係する領域ではなく、強い感情と結びついている領域だったのです。研究者のLisa Feldman Barrett氏が最近ニューヨークタイムズ紙にした説明によれば、同領域は脳の他の重要な働きも機能させていることが最近の研究で発見されました。
それではこうした感情中枢はどうすれば活性化されるのでしょうか?
悲しい映画を見るとかときどき癇癪を起すことではないかと思われるかもしれませんが、それよりはるかにシンプルであり同時にはるかに難易度の高いことだとBarrett氏は言います。答えを一言で言うと、難しいことをしてください。大いにフラストレーションを感じるまで自分に挑戦し続けることです。そして、そのフラストレーションに屈することなく頑張り通して、さらに多くのことに挑戦しましょう。
簡単なことや心地よいことだけするのはやめることです。仕事が完璧にルーティン化してしまっているなら、新しい役割を加えてその状態を打破しましょう。今している効果的なワークアウトがそれほど頭を使わなくてもできてしまうようなら、新しい項目を足すなりワークアウトの時間を長くしたり強度を強くすることで難易度を上げましょう。
この場合、自分の目標を達成するかどうかは重要ではなく、自分の限界を少し超えるように無理をすることが大切なのです。不思議なことですが、その越えるべき限界は精神的な限界でも肉体的な限界でもどちらでも構いません。自分には難易度の高いハイキングのような肉体に負荷のかかる努力でも、難解な数学の公式をマスターするような精神的に負荷がかかる努力でも、どちらも効果があります。
Barrett氏は「痛みを体験すると体から弱さが抜けていく(Pain is weakness leaving the body)」というアメリカ海兵隊のうたい文句を持ち出して、スーパーエイジャーは海兵隊のようだと説明しています。「大変な努力をして一時的に辛くてもそれを乗り越えることに長けているからです。」
ではどうしたら海兵隊のような努力ができるのでしょうか? 以下にそのための方法をいくつかご紹介しましょう。
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