トルコ・ナイトクラブ襲撃の容疑者、攻撃場所は思い付きと=地元紙

  • 2017年01月19日
マシャリポフ容疑者はイスタンブールのエセンユルト地区で拘束された(16日) Image copyright Reuters
Image caption マシャリポフ容疑者はイスタンブールのエセンユルト地区で拘束された(16日)

今月1日未明にトルコの主要都市イスタンブールのナイトクラブが襲撃され、39人が死亡し数十人が負傷した事件で、実行犯として逮捕されたアブドゥルガディル・マシャリポフ容疑者が襲撃する場所は思い付きで選んだと語っていることが明らかになった。

地元紙ヒュリエットによるとマシャリポフ容疑者は、過激派組織のいわゆる「イスラム国」(IS)にタクシム広場を攻撃しろと指示されたが、広場の警備が厳重だったため標的を変更したと話しているという。

同紙によると、容疑者は「タクシム広場には大晦日の夜に着いたが、警備が厳重だった。攻撃は無理だった」と話したほか、ISの指示はシリアにおけるIS主要拠点のラッカからのものだと話したという。

BBCはヒュリエット紙の報道内容を独自に確認できていない。

ウズベキスタン国籍のマシャリポフ容疑者は、今月16日にトルコ警察によって拘束された。

事件を受けてISは犯行声明を出し、トルコ軍によるシリア介入に対する復讐として攻撃を指示したと主張した。

襲撃事件では、トルコ人だけでなく、イスラエル、フランス、チュニジア、レバノン、インド、ベルギー、ヨルダン、サウジアラビア各国の人々が犠牲となった。

1日未明にタクシーでナイトクラブに到着した実行犯は、車のトランクから取り出した銃身の長い銃を持ち、走って入り口から店内に乱入。新年を祝う客たちに無差別に発砲した。


マシャリポフ容疑者の人物像

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Image caption マシャリポフ容疑者はウズベキスタン出身

・中央アジアのウズベキスタン出身で、2016年の初めに家族とトルコのコンヤに移り住んだとされる。

・名前をエブ・ムハンメド・ホラサニに改名したと言われている。

・トルコの報道機関によると、ISのメンバーとみられる。

(トルコ国内の報道から)


(英語記事 Istanbul Reina attack suspect says nightclub was chosen at random

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