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都発注工事で強度データ改ざん

01月13日 19時07分

東京都が発注した下水道管の補強工事で、受注した東京・豊島区の建設会社が、管の内側を補強するモルタルの強度のデータを改ざんするなどしていたことが分かりました。
下水道菅の強度は工事前よりも増していて、すぐに影響はないということですが、都は過去の同様の工事についても調査することにしています。

東京都では現在、老朽化した下水道菅について、内側をモルタルなどで補強する工事を進めていますが、去年11月、東京・豊島区の建設会社「足立建設工業」が受注した工事で、不正が行われているという、匿名の通報が都に寄せられました。
これを受けて都が会社に聞き取りをするなど、この会社が受注した工事過去5年分について調べたところ、試験結果の数値や試験日を改ざんした工事が8件、試験報告書を捏造した工事が6件、改ざんと捏造の両方が行われている工事が5件と、あわせて19件の工事で不正があったことが分かりました。
モルタルは、試料を採取した上で試験機関で強度を調べますが、都の聞き取りに対し、管理職を含む複数の社員が不正を認め、「試料を採り忘れたので捏造した」などと話しているということです。
都によりますと、すべての工事で下水道菅の強度は工事前よりも増していてすぐに影響はないということですが、都では今後、ほかの会社が受注した過去5年分の工事についても調べるほか、法的な対応も検討することにしています。

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