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顧客情報500人分不正持ち出し、容疑の保険代理店元店長を逮捕 大阪府警
勤務していた保険代理店から約500人分の顧客情報を不正に持ち出したとして、大阪府警生活経済課と羽曳野署は19日、不正競争防止法違反(営業秘密の不正取得)の疑いで、大阪府貝塚市加神の会社員、川上貴司容疑者(45)を逮捕した。「代理店の仕事のためで、不正な利益を得る目的はなかった」と容疑を否認しているという。
府警によると、川上容疑者は平成24年から同府羽曳野市に本社がある生命保険代理店で店長として勤務していたが、26年12月に退職していた。府警は、川上容疑者が店長時代に持ち出した情報をもとに、保険の契約先を知人の代理店に変更し、手数料を得るなどしていたとみて調べる。
逮捕容疑は24年10月~26年12月、店長だった府内の2店舗で、サーバーに保存されていた顧客情報をUSBメモリーに複製したり、契約申込書をコピー機で複写したりして、顧客約500人分の氏名や住所などを持ち出したとしている。
同代理店で27年12月、自社の一部の契約が他社に無断で変更されていたことが発覚。川上容疑者が情報の持ち出しを認めたため、府警に相談していた。