2017-01-05

写真常識を覆すRAW現像テクニック発見たかもしれない

逆光の人物写真現像していると、日中撮影ならいいのだけど日が傾いてくるとどうしても肌色がよく出ないことが多いことに気付いた。

最初は光量不足でレベルが確保できないからかと思っていたけど、ふと思いついて補正ブラシでホワイトバランスをいじってみた。

これがドンピシャ

背景も人物もしっかりと鮮やかな色彩を取り戻すことができた。

よくよく考えてみたのだが、傾き始めた日光は段々と色温度が低くなっていく。

それに対して、日の当たらない側の光源はレフ版で反射などさせない限り青みがかった空だ。

一見空という一つの光源と思わせておいて、実は被写体は2つの光源に挟まれいたことになる。

もしやと思って太陽光差し込む室内で撮影した写真RAWデータを引っ張り出してみた。

被写体を挟むように、片側からから太陽光、もう片側からは室内の暖色系蛍光灯が当たっている。

これをまず太陽光側にホワイトバランスを合わせて、その後補正ブラシで蛍光灯が当たる部分のホワイトバランスを調整してみた。

すると多少の不自然さは残しながらも、過剰な色の転びは解決された。

さらに興奮を抑えながら、室内でストロボ天井バウンスさせて撮影した写真RAWデータを取り出した。

ストロボが届かない部分で全体のホワイトバランスを整えた後、人物に降り注ぐようにストロボの光が当たっているであろう部分を補正ブラシでなぞってホワイトバランスを変えてみた。

これもやはり人物の顔色が鮮やかに蘇った。


そこそこのレベルでないとなかなか理解できない内容かもしれないのだけど、これはかなりすごいことだといえる。

というのは、いままでプロと呼ばれる人が苦労してロケハンして、それでも尚失敗のないように様々な色温度対応できるようにと光源を用意しなくてはならなかったのが常識だったのに、極端な話、光量が確保できればどんな光源でもかまわないということになってしまうのだ。

本当に細かいディテールまでこだわる写真となればそうは行かないかもしれないが、大半の状況ならそれで対応できてしまうだろう。

光の当たる部分別ホワイトバランスを調整できるデジタルならではのテクニックと言えるが、実は写真デジタル化したことの最大の恩恵の一つといっても過言ではないような気がしてならない。

光源の環境を整えられるスタジオ撮影ならまだしも、補助光の色を光源に振り回されながら用意していた屋外撮影において、これは写真界が激震するほどの発見といえるのではなかろうか。

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