イラン 火災の高層ビル倒壊 がれきに多数閉じ込めか

イラン 火災の高層ビル倒壊 がれきに多数閉じ込めか
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イランの首都テヘランの17階建ての商業ビルで、大規模な火災が起きたのに続いて建物全体が倒壊し、現場にいた消防士70人がけがをしたほか、20人余りががれきの中に閉じ込められていると見られ、当局が救出を急いでいます。
イランの首都テヘランで、現地時間の19日の午前8時ごろ(日本時間の午後1時半ごろ)、17階建ての商業ビルで大規模な火災が起き、およそ3時間半後に建物全体が倒壊しました。

現地からの映像では、ビルの高層階から火や黒い煙が激しく吹き出したあと、ビル全体が土煙を上げながらあっという間に倒壊し、周辺にいた人たちが「逃げろ」と叫んだり、悲鳴を上げたりしているのが確認できます。

現場では当時、200人以上の消防士が消火作業にあたっていて、国営放送によりますと、このうち少なくとも70人がけがをしたほか、地元テヘランの市長は、20人から25人ががれきの中に閉じ込められているとの認識を示しました。

このビルは1960年代に建てられた、テヘランで最も古い高層ビルの1つで、服の卸売や縫製など600余りの業者が入居していましたが、スプリンクラーなどの防火設備が十分整っておらず、消防当局が繰り返し警告していたということです。

現地のメディアは、ビルが倒壊する様子などを繰り返し伝えていて、イランの関係当局は、消防士たちの救出を急ぐとともに火災原因の究明を進めています。