中川竜児
2017年1月19日16時28分
関西空港で18日、出国手続き後の旅客に、保安検査を受けていない「忘れ物」が届けられ、旅客機の出発が約2時間半遅れたことが分かった。忘れ物は「面接の書類」だったという。
大阪税関関空支署によると、関空第2ターミナルで午後9時ごろ、旅客の親族の女性が「忘れ物をどうしても届けたい」と税関職員に頼んだ。旅客はピーチ・アビエーションの香港行き最終便に搭乗予定で、保安検査場は業務を終えた後。職員は、女性に検査場脇の事務室を通らせ、出国審査場の壁越しに書類を手渡しさせた。未検査の物が持ち込まれたことに気付いたピーチが、旅客全員に保安検査をやり直してもらったという。同支署は「危険物ではないと確認して善意でやったのだと思うが、不適切だった」としている。
航空会社などによると、出国手続き後に忘れ物に気づいた場合、手続きを一度取り消して本人が荷物を受け取りに戻り、再び保安検査などを受ける必要がある。時間がかかるため、「大切な物は忘れない」のが基本という。(中川竜児)
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朝日新聞社会部