私一人では消化ができない事だったので増田で吐き出す。増田があってよかった。
■テーマ
小学校のブラスバンドの演奏会において「未就学児NG」問題について
現在、小6、小3、小1、年中の4人の子供と、子煩悩の夫と妻である私の6人家族。
夫婦ともにフルタイム勤務。気性は、夫が温厚で私が喜怒哀楽がはっきりしているタイプ。
現在、夫に不満はない。育児も家事もとてもよく主体性をもって対応をしてくれている。
そのおかげもあり、夫婦の両親は遠方且つ高齢で頼る事はできないが、なんとかなっている。
夫婦で音楽が好きで、ファミリー向けのコンサートに家族で行く事もある。
夫は中高とブラバンでアルトサックスをしていた。私は3歳からピアノ・エレクトーン・声楽をしていた。
そして小3・6の子は、小学校のブラスバンドに所属し楽器を演奏している。
ブラスバンドの保護者活動は、メインが夫でサブが私という役割分担でしている。
■ブラスバンドについて
うちの子が通う公立小学校では、小3からブラスバンドへの入会ができる。
小学校内の演奏会には入会児童の全員で演奏をするが、他校も出演するようなホールでの演奏会には高学年のみで演奏となる。
しかし、現在の指導者になってからは、年度初めのアンケートで出欠場を決定する事になった。直近3年はコンクールには出場していない。
■テーマの経緯
そのチケット購入の際のやり取りがきっかけでこの匿名ダイアリーを書くに至っている。
この演奏会というのが、県の代表として1校だけが出演できる名誉ある演奏会らしい。
全国ではないらしいが、近隣の都道府県から数校が呼ばれているそうだ。
「らしい」というのは、そのような演奏会が存在している事をまったく知らず、この度の出演が決まり初めてその存在を知ったからだ。
オープンにされていない演奏会なのか、私が小学校のブラスバンド事情に疎いからなのかはわからない。とにかく初耳だった。
小学校最後の思い出として、この名誉ある演奏会へ出演ができる事をとても喜んでいる小6の子は、厳しい練習にも喜んで楽しく取り組んでいる。
そして演奏会には、家族みんなで鑑賞しにきて欲しいと自らお願いをしてきた程である。どれだけ楽しみにしているかがわかる。
小3の子は、小6の子の出場をうらやましがり、自分がまだ3年生で出演できない事を悔やんでいる。
仕方がない事だから、客席から家族みんなでそろって小6の子を応援しようとなだめたりした。兎に角、家族で楽しみにしている。
ここで少し話は飛ぶが。
クラシックなどのコンサートでは「未就園児はご遠慮ください」と規定されている事が多いのはご存じだろうか?
もちろん、私も知っている。演奏の邪魔になる騒音を立てしまい、素晴らしい演奏を台無しにしてはいけないからだ。
こんなのはあたりまえだ。誰だって知っている。一般常識といっても差し支えないかもしれない。
長い、長い前置きだった。
ここからが本題だ。
■本題
今回の名誉ある演奏会のチケットは、出演校の関係者にしか入手ができないシステムとなっている。
ブラスバンドの顧問である音楽の先生が主となって、ブラスバンドの保護者会会長が取りまとめを行いチケットを購入することとなった。
チケット購入用紙
・合計 いくら 枚数 (未就学児はご遠慮ください)
そこで私は、客席から鑑賞をする家族分を用紙に記入して提出をした。
高校生以下3人、大人2人、出演者1人。未就学児である年中の子の分もチケット枚数に加えた。
私の主観で受け取ったメールを意訳すると「未就学児は不可ですが、チケット枚数に間違いはないですか?」というものだ。
私は、いくら名誉ある演奏会だと言っても小学生のブラスバンドの行事である。
世界に名を轟かすヴァイオリニストの演奏を聴きに行くA席やS席が1万円を超えるような格式のものでもない。
県や市の演奏会にも同様の記載が見受けられたが特に厳しく取り締まっているような事もない。
いつも通り、常識の範囲で我が子の乳幼児が騒ぎそうであればロビーに退散し、ホールから漏れ聞こえる演奏くらいは聞くことができたからだ。
いつもの演奏会とは違うと言っても、優劣を競うコンクールでもない。
県の代表として恥ずかしくない演奏となるよう努力しているといっても、コンクールの金賞を勝ち取ったからこそ出演できるという類のものでもない。
私からすれば、最高ランクのコンサートホールで演奏させて頂ける良い記念に残る程度の演奏会である。
そして何より、幸いにも今年の開催ホールが近場であったという事である。
記念なのだから、小学校のブラスバンド活動の延長線上にあるものなのだから、当然、家族で鑑賞の権利があると解釈をしていた。
それが、だ。
いくつかのメールのやり取りを意訳すると「全国コンクール級の格式あるコンサートなので出演校どこも同条件で、未就学児は会場には入れません」という事だった。
これに対し、チケットの購入の締切もある事だし、減数するにもどういう組合せで鑑賞するのか等、今すぐの結論も出ないので、無駄になってもいいのでこの枚数でと申し込みをした。
■結論
「夫婦揃っての我が子の活躍を生演奏で鑑賞できません。どちらかじゃんけんでお決めください。」
という事に他ならないと受け取れた。私自身がショックすぎて、小6の子にも伝えるにも言葉がなく、しばらくこの事実を伝えることができなかった。
開催地が遠方であれば、移動・宿泊費の問題もあり諦めもつくところなのかもしれない。
私自身の中で、幸いにもホールが近場であった事がより消化できない思いへと膨らんだことも理解しているつもりだ。
しかし、我が子の演奏を年齢という動かしようのない事情により家族そろって出向けない事に、私は疑問符をつけたい。
晴れ舞台を家族みんなに見てもらいたいと思うのは自然な事だと思う。
年齢ただ一つの為に家族の活躍を見れないだけではなく、両親の片方に残念な思いをさせてしまうという事実だ。
仮に預け先を手配できたとしても、ひとり演奏を聴きに行けなかった事に対し悲しみが残るようにも思うのだ。
年中の子は、小6の子を慕っており、いつも演奏会を楽しみにしている。キラキラ光る大きな楽器をもって演奏している姿がカッコいいと誇らしく思っている。
だからこそ親としても、いつも以上の活躍をしている小6の子の姿を年中の子にも見せてあげたかった。
小学校のブラスバンドの演奏会において「未就学児NG」は本当に必要なルールなのかを問題提起したい。
ご一読、有難うございました。