小倉智昭氏、森のくまさんパロディー問題「印税は馬場さんに行くんじゃない?」
19日放送のフジテレビ系情報番組「とくダネ!」(月~金曜・前8時)では、米国民謡が原曲の童謡「森のくまさん」の歌詞を無断で改変されたとして、日本語訳詞を手掛けた、作家で作詞家の馬場祥弘さん(72)が18日、お笑い芸人のパーマ大佐(23)とレコード会社のユニバーサルミュージック(東京都港区)に対し、CDやDVDの発売中止と慰謝料300万円などを求める通知書を送った件について取り上げた。
問題となった「森のくまさん」のパロディー版はパーマ大佐が、童謡の歌詞の間に「クマと恋に落ちて警察から逃げる」という世界観の歌詞を加えたもの。馬場さんの代理人によると、昨年11月ごろ、日本音楽著作権協会(JASRAC)を介し、ユニバーサル側から「歌詞に加筆する承諾を得たい」と連絡を受けたが拒否。しかし、12月に「許可をいただいた」として、CDのサンプルが届いた。歌詞カードには「訳詞」として馬場氏の名前が明記されていたという。
替え歌で知られる歌手の嘉門達夫(57)への取材では「この部分をこういう風に替えてもいいですかと説明してOKが出たものだけリリースしている」というコメントを紹介。著作権者だけでなく、場合によってはアーティストに許可を取ることもあるという。
メインキャスターを務める小倉智昭氏(69)は「非常に難しい問題。頭とお尻にメロディーと詞は使っているけど、間は完全に違っている曲」とポツリ。2006年のNHK紅白歌合戦で、川内康範氏が作詞した「おふくろさん」の冒頭に歌手の森進一がセリフを追加。川内氏が「自分の作った歌じゃない」と森に抗議し、川内氏の死去後に、和解した件に触れ「おふくろさんとはちょっと違う感じがする」と感想を述べた。
ただ、ピアニストの母と音楽評論家の父を持つパーマ大佐の才能は評価しているようで「歌もいいし、面白いし、音楽性は高い。世に出したい人はいっぱいいるだろうね。作詞のところにパーマ大佐の名前がないのは面白い。てことは作詞の印税は馬場さんのところに行くんじゃない? 本人の気持ちは傷つけるけど、経済的にはプラスかもしれない」とコメントした。