34歳山中、大ベテランから刺激「カズ&イチロー魂」でV12決める
2017年1月17日6時0分 スポーツ報知
プロボクシングWBC世界バンタム級王者・山中慎介(34)=帝拳=が“レジェンド魂”からの刺激を胸に、今春にも見込まれる12度目の防衛戦へと向かう。沖縄・国頭(くにがみ)村で走り込み合宿中の山中は16日、早朝は12キロのクロスカントリー、午後は1キロ×5セットのインターバル走で下半身をいじめ抜いた。
34歳とベテランの域に入ってきた山中は「カズさんやイチローさんがあれだけモチベーションを維持できるのはすごい。並大抵ではできないこと」と話した。このほど史上初の50歳Jリーガーになることが正式決定したJ2横浜CのFW三浦知良(49)や、米大リーグ・マーリンズのイチロー外野手(43)ら他競技の大ベテランから大いに刺激を受けている様子だ。
試合前恒例の走り込み合宿は過酷を極める。山中は「キャンプも自分との闘いになる。手を抜こうと思えば抜けるかもしれないが、それは試合でつらい時に出てしまう。乗り越えられれば精神的にも鍛えられる」と自らを追い込んでいる。
この日のクロカンでも、同門のWBC・WBA世界ライト級王者ホルヘ・リナレス(31)=ベネズエラ=と日本スーパーフェザー級王者の尾川堅一(28)を大きく離し、独走。中村正彦フィジカルトレーナーも「本当にムラなく走れる。すごい」と舌を巻く。17日には合宿を打ち上げ帰京予定。地獄のキャンプで心身両面で大きくなった“神の左”が、必ずやV12を果たしてくれるはずだ。(三須 慶太)