三浦九段の復帰戦はVS羽生3冠!疑惑晴れいきなり第一人者と

2017年1月19日5時55分  スポーツ報知
  • 復帰戦が決まった三浦弘行九段

 谷川会長は辞任会見の席上、出場停止処分が明けた三浦九段の復帰戦が2月13日の第30期竜王戦1組ランキング戦・羽生善治3冠(46)=王位、王座、棋聖=戦に決まったことも同時に発表した。

 連盟は昨年10月、対局中にスマートフォンを用いてコンピューターソフトを不正に使用している疑いがあるとして三浦九段を聴取。疑惑に関連して年内の出場停止処分を下したが、連盟が設置した第三者委員会は同12月に「不正行為の証拠なし」との調査結果を発表。年明けからの対局復帰が決まっていた。

 三浦九段にとっては、いきなり将棋界の第一人者を相手に迎えての復帰第1局。対戦成績は、羽生が29勝8敗1持将棋(引き分け)と大きくリードしているが、1996年、弱冠22歳の三浦が当時の羽生7冠から棋聖位を奪取し、全冠制覇をストップさせた過去もあるだけに注目を集めそうだ。羽生3冠は今月上旬、出場停止明けの三浦九段について「一日も早く三浦さんが復帰して、将棋界がいつも通りに戻ることを願っています」とコメントしていた。

 谷川会長は、復帰戦が決まったことを受け「今後の三浦九段の棋士としての対局、活動の回復に一定のメドが立ちまして、少しでも責任を果たすことができたのではと考えています」と述べた。一方の三浦九段は、会長辞任に「このような結論になってしまったのは、とても残念です。将棋ファンのためにも、早く将棋界が正常な状態に戻ることを願っています」とのコメントを書面で発表した。

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