ハワイの海辺に近い広場で、キャッチボールをする菅野。時折リラックスした表情も見せつつ、汗を流した【拡大】
そしてプロ5年目-。
「そういう、いろんな失敗と成功があっての今年の5年目。今年は“集大成の1年目”。4年目を1、2、3年目の集大成で迎えられたかというと、そうではない。今年は初めてそうやって思える新しいシーズン。これは初めて芽生えた考え。来年もそうやって感じると思います」
★菅野のハワイ自主トレ
菅野は昨年12月13日に日本を出発してからの約1カ月間、ハワイでは「おなかいっぱいにやらないこと」を意識して調整。走り込みを中心に、ウエートトレーニングも強度のムラを作らずに行っている。「常に毎日、腹八分目で終われるように。そうしたらまたあした頑張ろうと思える」。約80メートルの距離での遠投も行っており、風上に向かって投げることでボールの回転を確認するなど、工夫も凝らしている。
チェンジアップ
直球と同じ腕の振りで遅い球を投げ、打者のタイミングを外す球種。ボールの握り方に統一性はなく、握りや投げ方の違いで球速や変化も変わる。一般的には山なりの軌道から減速して沈み、バックスピンに加わる横回転の方向によって左右のいずれかに変化する。
菅野 智之(すがの・ともゆき)
1989(平成元)年10月11日生まれ、27歳。神奈川県出身。東海大相模高から東海大に進学。2011年秋のドラフト会議で日本ハムに1位指名されたが入団を拒否。13年ドラフト1位で巨人に入団し、原辰徳監督(当時)のおいとしても注目された。1年目から先発ローテーションを守り、14年から3年連続で開幕投手。ベストナイン、ゴールデングラブ賞各1度。15年プレミア12日本代表。1メートル86、92キロ。右投げ右打ち。独身。年俸2億3000万円。背番号19。