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市の鳥「カワセミ」の写真展 甲賀、鬼頭さん撮影

来場を呼び掛ける撮影者の鬼頭さん=甲賀市水口町の市みなくち子どもの森自然館で

写真

 甲賀市水口町の市みなくち子どもの森自然館で、とり年にちなみ市の鳥「カワセミ」の写真展が開かれている。写真を撮影した同市の電気工事業鬼頭洋一さん(56)は「カワセミの美しさとともに、野鳥が住む環境にも思いをはせてほしい」と来場を呼び掛けている。

 展示されているのは、みなくち子どもの森園内の池や近くの野洲川河川敷などで撮影した十一枚。カワセミが水辺の枝にたたずむ姿やエサを捕るために急降下する場面がとらえられている。

 鬼頭さんは三年ほど前に長浜市の湖北野鳥センターで野鳥に接して興味を持つようになった。身近なみなくち子どもの森でも野鳥を楽しめることを知り、同自然館の野鳥クラブに入会。カメラ好きも高じ、野鳥を撮影するようになった。

 カワセミは、甲賀市内の水辺などに広く生息するが、警戒心が強く観察は難しい。鬼頭さんは粘り強い観察と「あの池に姿を見せているようだ」などクラブのメンバーからの情報を頼りに写真を狙う。

 数メートルの距離まで近づいて撮影するため、日の出前から撮影ポイントに陣取り、迷彩色のネットをかぶって二時間ほど待つこともある。「チチチチと鳴き声が聞こえ、カワセミが“出勤”してきてくれる。その瞬間が何よりうれしい」という。

 水辺にたたずむカワセミの写真をとらえると、ポイ捨てされた空き缶などのごみが映り込んでしまうことがある。「野鳥も住みにくくなっているのかな」とも感じている。

 展示は三月十二日まで。みなくち子どもの森は毎週月曜日休園で、同自然館の入館料は大人二百円、小・中学生百円。

 (小川直人)

 

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