Apple Watchをはじめとした、腕時計やメガネなどの形をしたウェアラブルデバイスを使うとどんな良いことがあるのかをまとめてみた。
まず、ウェアラブルデバイスを見ればわかる特長を三つ挙げる。
- ハンズフリー
- 常時装着
- センシング
これらの特長は、腕時計やメガネなどを想像するだけで自ずと「ああ、そうだよね」と理解が得られると思う。
また、ウェアラブルデバイスであれば当たり前にできることだけれど、スマホだと当たり前ではないということも分かりやすいだろう。
これらの特長をもう少し深掘りして考えると、「これは便利かも!」と思えるような特長になるのだ。
端末操作工数を減らせる
スマホで情報を調べようとすると、どうしても下記のような動作を行わなければならない。
- スマホをポケットやカバンから取り出す
- スマホのスリープを解除する
- スマホのロック解除の認証操作をする
- スマホでアプリを立ち上げる
- アプリに検索したい情報の問い合わせ内容を入力する
- 検索実行ボタンをタップする
これらの操作はスマホを手に持って行わなければならない。
また、多くの操作はスマホの画面の方を注視しながら行わなければならない。
なので、スマホを使う限りは「スマホで情報を調べる」という動作に集中せざるを得ない。少なくとも、周りへの注意はおろそかになる。これが悪名高い「歩きスマホ」と言うやつである。
ウェアラブルはハンズフリーだし、そもそも常時装着しているので取り出すという行動をしなくて済む。さらにセンシング技術を活用すれば、あらかじめ設定した特異な環境に達した時に通知したりジェスチャー・視線移動・脳波による操作ができるので、端末の操作に要する行動を極限まで減らすことができる。
いや言うてもスマホ取り出すだけやん、ちょっとしたことやん?と思う人が多いだろう。
ここで塵も積もれば山となるということわざを思い出してほしい。
一日何回スマホ見てる?
ちょっとした確認にスマホ使ってない?
一日に何十回もスマホのスリープボタン押して認証操作してない?
どのアプリ立ち上げるか選ぶのに意外と時間かかってないか?
情報を取りに行く度にやらされている無駄な操作を全部無くすことができれば、生きていく上で時間に余裕が生まれる。
マルチタスクになれる
情報を手に入れるための操作を極限まで少なくすれば、情報を見ながら行動に集中することができる。
この「ながら操作」がウェアラブルの大きな利点なのだ。
分かりやすい例で言うと、Google Glassのようなメガネ型端末に「次の角を右に曲がりましょう」とか「今は8時25分で、電車は8時42分発です」というような情報が出れば、スマホを一々見に行く必要がない。歩きながら情報の確認ができる。
例えば、マニュアルを見ながら熟練を要する作業をすることができる。
例えば、外国語の意味を調べながら異邦人とコミュニケーションすることができる。
例えば、カンペを見ながら相手の方を向いてプレゼンをすることができる。
例えば、危険な場所を把握しながら救出作業ができる。
例えば、仲間の方を向きながらカラオケで盛り上がることができる。
これらの夢が実現すれば、世の中が変わると思う。
本人認証
Apple Watch Series2を使っていて最も便利だと思う機能は、本人認証だ。
別に生体認証機能を備える必要はない。
装着した直後に一度パスワード認証しておく。
その後装着している間は、本人がその機器を身に着けているものとみなすことができる。
機器を身体から外せば認証も外れるため、機器が物理的に盗まれてもセキュリティーの心配はない。
実に上手い仕組みなのだ。
本人認証がなされた機器を身に着けてピッとかざせば、改札を通れる。
改札だけではピンと来ないかもしれないが、例えば会社の社員証で考えるとどうだろうか。
会社のセキュリティーゲートへピッとかざせば入れる。
会議室に、会議予約を入れたメンバーだけが入れる*1。
機密書類へのアクセスが、許された社員だけできる。
ウェアラブル装着時に1回パスワードを入力するだけで、あとはピッとかざせばPCやシステムログインのパスワードを何回も何回も入力しなくて済む。
夢っぽいだろう?
でもこれ、Apple WatchなどNFCを仕込んだウェアラブル機器であれば今の技術で十分可能だと思う。
タイムリーな通知
Apple Watchを使っていて二番目に便利だと思っているのは通知だ。
スマホだと、通知があっても気づかないことがある。
ウェアラブルなら常時身に着けているから、絶対に気付く。保証していい。
逆に絶対に気付くとみんなが分かっていれば、電話かけても相手が出なければ「あ、出ようと思っても出られない状況なんだな」と分かるだろう。一々「今手が離せないからあとで折り返します」みたいなSMSを送る習慣もなくなると思う。
ライフトラッキング
常時センシングデバイスを身に着けていると、必然的に万歩計・心拍数・睡眠時間・食事時間といったライフトラッキングデータを無意識のうちに貯めていくことができる。
自分の健康管理にも役立つ。限られた医者の人数を予防医学に割く必要もなくなるし、老人の見守りや医者の問診回数削減にも役立つだろう。
おわりに
<2017/1/18 22:35記:初回投稿時>
時間の関係で拙速な内容のまま投稿したが、後からじっくりリライトしてブラッシュアップしていくつもりだ。
乞うご期待!
*1:会議に出席するのを忘れているメンバーへ通知することもできる。