米ケネディ駐日大使が離任 帰国の途に

米ケネディ駐日大使が離任 帰国の途に
アメリカでトランプ新政権が発足するのを前に、キャロライン・ケネディ駐日大使が3年余りの日本駐在を終え、18日夜、帰国の途につきました。
アメリカのキャロライン・ケネディ大使は故ケネディ元大統領の長女で、2期目に入ったオバマ大統領に指名され、2013年11月から3年余りにわたり駐日大使を務めました。

その間、初めての地方視察として東日本大震災の被災地を訪問したほか、東京電力福島第一原発も視察しました。また、広島と長崎を訪れて「原爆の日」の式典に参列するとともに、沖縄戦で旧日本軍の組織的な戦闘が終わったとされる「慰霊の日」に現地の追悼式に出席しました。

ケネディ大使が戦後の日米の和解に心を砕くなか、オバマ大統領の広島訪問や安倍総理大臣のハワイの真珠湾訪問が実現しました。

ケネディ大使は今月20日にトランプ氏が大統領に就任するのを前に日本駐在を終え、18日夜、成田空港から帰国の途につきました。

ケネディ大使は離任にあたってのメッセージの中で、「日米同盟の未来を築くのは皆さんです。日本での経験や思い出を持ち帰り、いつか日本に戻ってきたいと思います」と述べています。

トランプ次期大統領は、新しい駐日大使に政権移行チームの幹部を務めるウィリアム・ハガーティー氏を指名することを検討しています。