地球温暖化で北極、南極が溶ける 

 年々、北極海の海氷の減少傾向となっている。特に2016年における年間最大面積は、過去最小の1,396万km2(2月29日)を記録した。また、9月の年間最小面積は過去2番目の小ささとなる、414万km2だった。地球温暖化の進行に伴い、北極海の海氷が減少し続けており、近年は夏の一定期間北極海を航行できる航路が出現している。

一方、南極では大陸の西側にある棚氷の亀裂が急速に広がっていることがわかり、イギリスのプロジェクトチームは「数か月以内に分離するかもしれない。南極大陸のほかの部分も不安定となり、海面が上昇する可能性がある」と指摘している。

 南極大陸の棚氷の動向を観察して地球温暖化との関係を研究しているイギリスのプロジェクトチーム「MIDAS」の発表によると、大陸の西側に張り出した南極半島の「ラーセンC」と呼ばれる棚氷にある亀裂が先月になって急速に拡大し、現在は長さ80キロ以上になっている。亀裂があと20キロ伸びると、面積が千葉県とほぼ同じおよそ5000平方キロメートルの巨大な氷山として分離し、漂流する。



 北極海の氷が解けて、日本では北極振動と呼ばれる「寒波」が到来、日本海側を中心に大雪に見舞われている。また、南極のラーセンC棚氷が分離すると5000平方キロメートルもの氷が漂流し始めることになる。海面上昇は棚氷で堰き止められていた氷河が棚氷の崩壊によって海に浮かぶことなく大量に流入し、その流入速度が増すことによって生じると考えられている。ラーセンC棚氷によって堰き止められている氷がすべて海に流入すると海面は10cm上昇すると推計されている。


 棚氷とは? 

 棚氷(ice shelf)とは、陸上の氷河または氷床が海に押し出され、陸上から連結して洋上にある氷を指す。その上面は多くの場合、平坦な形状となっている。氷棚とも呼ぶ。

 洋上にある氷という点では、海氷と似ているが棚氷は陸上で形成され、海氷よりもだいぶ厚くなることがある点が異なる。海氷は通常、数m程度の厚さであるが棚氷はもっと厚く数十mの厚さとなることがある。

 また、氷山とは陸上の氷と連結している点が異なる。ただし、棚氷の先端部では、沖合いへ氷が移動する動きが行われており、波浪や解氷などによって氷の分離が行われ、テーブル型氷山の生成が行われている。南極・カナダ北部・グリーンランドなどの極地でのみ見られる。最も大きなものは南極のロス棚氷である。

 棚氷の一つ、ラーセン棚氷(Larsen Ice Shelf)は、南極半島東岸に存在する棚氷である。ウェッデル海の北西部にあたり、ロンギング岬(Cape Longing)からハースト島(Hearst Island)の南までの間に広がっている。棚氷はラーセンA棚氷、ラーセンB棚氷、ラーセンC棚氷の3つに分かれており、ラーセンA棚氷は1995年に、ラーセンB棚氷は2002年に崩壊。ラーセンC棚氷も亀裂の拡大が進んでいる。


 棚氷の崩壊と影響

 棚氷の分離は必ずしも気候変動に関連して発生する現象ではなく地理学的なものであるが、地球温暖化が棚氷の分離を加速させているとみられている。通常こうした棚氷は端から小さな氷山が徐々に分離して融解するが、ラーセンA、Bの崩壊では膨大な範囲の氷が多数の小片となって分解し、短期間のうちに消滅した点で異常とされる。

 崩壊前には、棚氷の下が暖かい海流で削られていくのが確認されている。崩壊は、わずか3週間ほどで終わった。この際には融けた水が大きな役割を果たし、表面付近で夏の日差しに照らされて池を形成したのち、隙間を通って氷の中へ流れ落ち、楔のように氷を破壊したと考えられている。

 地球温暖化が棚氷の分離を加速させているとみられているが、その直接的な根拠は示されていない。ただ、南極半島では1940年代以降10年に0.5℃の割合で気温が上昇しており、ラーセン棚氷の崩壊にも南極半島での地球温暖化が影響していると考えられている。

ラーセンC棚氷が分離すると5000平方キロメートルもの氷が漂流し始めることになる。海面上昇も懸念されている。海面上昇は棚氷で堰き止められていた氷河が棚氷の崩壊によって海に浮かぶことなく大量に流入し、その流入速度が増すことによって生じると考えられている。ラーセンC棚氷によって堰き止められている氷がすべて海に流入すると海面は10cm上昇すると推計されている。


 南極の棚氷に割れ目、巨大氷山が分離か

 南極の棚氷の動向などを調査する英国の研究者チームは7日までに、南極西部の棚氷で亀裂が発生し、巨大な氷山が分離して誕生する兆しがあると発表した。分離すればこれまで観測された中で最大級の1つになる可能性があるという。

 その大きさは約5000平方キロで、米デラウェア州とほぼ同じ面積になるとも推定している。分離が予想されるのは「ラーセンC棚氷」の一角で、棚氷との接触部分の長さは現在20キロとなっている。

 英国の研究プロジェクト「MIDAS」は昨年8月、ラーセンC付近の亀裂が半年間で22キロに拡大したと報告。同年12月には割れ目はさらに1カ月間で18キロ伸びたことを突き止めていた。

 南極で今回のような過程で生まれた氷山は初めてではない。ただ、今回の分離が実際に起きた場合、ラーセンCの面積の10%以上が消えることになり南極半島の地形が根本的に変貌(へんぼう)しかねないことになると指摘した。

 同プロジェクトに加わる研究者のマーティン・オリアリー氏はCNNの取材に、分離すればラーセンCの他の部分も不安定になり、海面上昇などにつながる可能性があると説明。ただ、分離しそうな氷山は確かに大きいが、地球の海洋ははるかにより大きいとも付け加えた。

 ラーセンC棚氷付近では2002年、隣接するラーセンB棚氷が激烈な状態で崩壊し、南極大陸周辺の潮流に大量の氷塊を放出する状態となった。この時の崩壊前の状態は、ラーセンCの現状に類似しているという。また、1995年にはラーセンA棚氷も崩壊していた。

 MIDASの研究者はこの2つの棚氷の崩壊を受け、ラーセンCの動向を注視し始めていた。

 オリアリー氏は、ラーセンAと同Bの崩落は間違いなく気候変動の問題と関係していたと主張。ただ、ラーセンCについては気候温暖化と関連付けられる根拠を研究者は確認していないと述べた。研究者チームは、分離すれば数十年間にわたる研究で判明した地理学的な自然法則の現象が絡んでいる可能性があるとも考えているという。


「南極ピラミッド」が地球温暖化で地表に露出する可能性も

 人類最大の懸念事項の1つ「地球温暖化」。その影響は多岐に渡るが、もっとも知られているのは南極、北極の氷の融解だろう。 海面上昇による島の水没など、科学者らが警鐘を鳴らしているのはご存知の通りである。しかし、氷の融解による影響はそれにとどまらなさそうだ。

 世界中に衝撃が走ったニュースであったが、北極の正反対に位置する南極大陸では、さらに驚愕の建造物が氷床の下に隠されており、露出しないよう隠蔽されているとの情報が入ってきた。なんと、南極大陸には「古代ピラミッド」が埋まっているというのだ。

 元ロシア軍人エウゲネ・ガブリコフ氏は、露オルタナティブニュースサイト「karamola.info」のインタビューで、南極大陸に古代ピラミッドや次元転移装置などが隠されていると証言。さらには、ナチスドイツの軍事施設跡らしきものまで残されていると暴露した。

 一方、アメリカを中心に欧州諸国も加わった調査チームが南極大陸で発見したという「ピラミッド」3基の写真を載せている。チームによれば、彼らが発見したのは古代のピラミッドで、2基は海岸から約10マイル(約16キロ)内陸にあり、1基は海岸近くにあって洋上からよく見える。

 チームは現在、自然物か人工建造物かを見極めるため、うち1基の実地調査を計画中。この件については8月29日時点で詳細などの続報はなく、ニュースは途切れている。

 このニュースには書き込みが何件かあり、中には「南極は寒くて人が住めないから、文明があったはずはない。だから、このピラミッドは古代文明の産物ではないと思う。もしかしたらUFOが作ったのかも!」などというものもある。

 だが、南極が「寒くて人が住めない」というのは、あくまでわれわれが認識している時間軸の話に過ぎない。幸福の科学が明かしている様々な神秘を体系的に述べた書籍『太陽の法』(大川隆法著)には、大川総裁の霊査に基づき、南極大陸について次のような記述がある。

 「今から15万3千年前は、地球の地軸が現在の位置とはかなり違っていた。当時は現在の南極大陸の部分は温帯で、南極大陸を多少変形したミュートラム大陸と呼ばれる大陸に、ミュートラム文明が栄えていた。

 15万年あまり前の地軸の変動(ポールシフト)によって、気候温暖だったミュートラムが寒帯となり、地表が氷におおわれ、地上に住む人類と生物のほとんどが死滅してしまった。だから南極大陸の氷のなかには、古い文明の遺産がたくさん遺っている...」

 現段階では情報自体の確証性も不十分だが、もしこれが古代の人工建造物だと確かめられれば、その一事で人類史や地球物理学の常識は根本からひっくり返る。宇宙人問題同様、自分たちに都合のいい"常識"を守ろうとする欧米当局などによる情報隠蔽がなされないことを願う。


参考 CNN news: 南極の棚氷に割れ目、巨大氷山が分離か?英研究チーム


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