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母ちゃんが教える 49『直感と防衛本能』

生き方①

 

 

 

 

母ちゃんです。

 

 

 

母ちゃんは、自分の直感というものを、

何より優先しとる。

 

直感とは、推理・考察で決めるのではなく、

感覚的に物事をとらえることらしい。

 

母ちゃんが経験から得てきたものは、自分の

ために働かせることはあまり出来へんけど、

唯一、自分のために働かせることができるの

が、直感やと思う。

 

 

 

そして、直感と防衛本能は、とても関係して

いると思っている。

 

 

 

今日は、その話しよか。

 

 

 

 

母ちゃんは、ポチ太が来るようになってか

ら、犬に関するあらゆる本を読んだ。

 

最後に行き着いたのは、犬というより、

狼や野性動物やった。

 

 

そして、あることに気づいた。

母ちゃんは、犬と共通点が多い。

 

 

それはどうやら、母ちゃんが、感覚的に物事

をとらえる点において、人間よりも他の動物

に近いのかもしれやんということやった。

 

 

 

狼や野性動物に着目したのは、ポチ太の怖が

りを少しでも減らしてあげるために、母犬の

ような愛情を、ポチ太にあげれやんかなと考

えたからや。

 

 

母犬がどうやって子供を愛すのか、叱るの

か、その表現の仕方や仕草、群れでのルール

など、母ちゃんは、それをとにかく知りたか

った。

 

 

ポチ太のことは、44 を、読んでみてな。

 『相手の立場になるということ ポチ太の話』

 

 

 

まずはリラックス時のポーズやな。

 

自分の胴体を母犬のように横たわらせてみ

て、ポチ太を呼んでみたり、そこにポチ太を

連れてきても、ちっとも休まってくれやんか

った。

 

体が硬いせいかなとか考えた。あとは、手を

犬みたいに二本揃えて伸ばすのが大事かなと

かやってみたが、ただポチ太には変わった人

やと思われただけやった。

 

 

次に、母犬は子犬をなめて愛情表現をするら

しいけど、これはなめるわけにはいかんか

ら、自分の唇からあごの辺りを、ポチ太の首

回りやお腹などにこすりつけて、愛情表現し

てみとった。

 

ポチ太は、母ちゃんがまたおかしなこと始め

たという感じで、その間、仕方なく付き合っ

てくれていた。

 

少しは嬉しそうやったけど、あまり長いこと

やると、不審がられた。

 

 

まだまだいろいろやってみたが、ポチ太には

伝わっとるかどうか分からんくて、今はもう

人間のお母さんとして関わっとる。

 

 

 

それでも、ポチ太に一目置かれているなと感

じることもある。

そしてそれこそが、母ちゃんとポチ太の共通

点やった。

 

 

 

母ちゃんは耳がいい。そして鼻もよくきく。

 

さらに、子供の頃から怖い経験をたくさんし

てきたので、母ちゃんは、警戒心の固まりで

もある。

 

人間ほど信用できやんもんはない。

 

 

外におるのに気を抜いておることなど、

ほぼない。常に注意を払っている。

 

いつ何時、何があるか分からんので、

どこにおるときにも、必ず周囲に目を光ら

せている。

少しでもおかしいなと感じたら確認せずには

おられやん。

 

 

そんなときは、ポチ太とよく目が合う。

みんながしゃべっている時であっても、

ポチ太と母ちゃんだけが先に、小さな状況の

変化に気づく。同じ方向を向いとる。

 

 

ポチ太もまた、警戒心の固まりやからな。

 

 

そして、母ちゃんが自分と同じように、

常に周囲に目を光らせとることを、

ポチ太も感じている。

 

 

そんな時には、

 

「ポチ太、あの人は大丈夫やわ。ジョギング

しとるだけやな。」

 

「ポチ太、あれは動物の音とちゃうわ。

風の音やな。心配せんでもええよ。」

 

と、ポチ太に報告するようにしとる。

 

 

警戒心の固まりのポチ太も、母ちゃんがおる

時は、気を抜けるので安心している。

 

 

それから鼻がきくので、ちょっとでもにおい

のあるものは、ポチ太が不審がらんように、

先に知らせるか、何かしら対処する。

 

 

犬は、居心地の悪いとこ、もっと専門的に言

うと、空気がよどんで気が悪いっていうんや

ろけど、そういった空間では落ち着かんらし

い。

 

母ちゃんもそれに敏感で、人の家やお店な

ど、入った瞬間に、ここあかんなとか言う所

へは、二度と行かない。

 

お店などに多く、そういう店はなぜか店員も

暗く、覇気がなかったりする。

 

嫌な人間も多く、そして栄えない。

 

 

さらに犬は、緊張する時、嬉しい時はあくび

をして気持ちを落ち着ける。

 

母ちゃんはなぜか緊張するとあくびが出る体

質で、普段から誰にも心配してもらえない。

 

さすが余裕やな。と言われている。

 

激しく緊張している時ほど、あくびが多い。

より余裕に見えてしまう。

 

 

親しい人はすでに知ってくれているので、

あくびをしとると、

 

「緊張しとるな~。」

 

と、ちゃんと茶化してくれるので嬉しい。

 

 

 

母ちゃんは、人に簡単に心を許さない。

自分の経験や直感だけを信じている。

 

 

 

 

野生動物は、自然界で一度でも怖い経験をし

たら、それを決して忘れへんと言う。

 

 

その時の状況、匂い、その場で感じた五感の

全てで記憶したものが偶然一致するようなこ

とがあれば、恐怖に震える。

そして可能な限りそれを避けようとする。

 

 

野性動物はその判断を誤ると、生死に関わっ

てくるから、ほんの少しでも似たような状況

があると、それを避けるんやな。

 

 

 

実はこれは、程度の差こそあるものの、

人間であっても、誰しもが普通に備わってい

る防衛本能やと母ちゃんは思っとる。

 

 

 

野性動物と人間では、ちょっと違うけどな。

 

 

さらに、この防衛本能が強い人は感覚が研ぎ

澄まされるし、反対に弱い人は感覚が鈍るん

ちゃうやろか。

 

 

その違いは、人間ならではやと思う。

 

 

野性動物は人間のようなくだらんことは考え

てない。考えとることと言えば、種族を残す

こと。生きること。食べること。

そして、群れや家族を守ること。

 

 

そのため、感覚が鋭く五感も発達しとるのに

比べて、人間は自分の感覚があまり頼りにな

らんうえに、くだらんことを考えるのが先

で、五感の記憶より頭の記憶に頼りがちや

ろな。

 

人間は、生き死にに怯えるということはあん

まりない。

 

人間が怯えるのは、人に傷つけられること。

よく見られないこと。恥をかくこと。失敗す

ることやろう。

 

 

直感を大事にしとれば、ある程度の危機は避

けられる。

危機というのは、人間で言うところの、

ストレスやな。

 

 

そしてこれこそが、野性動物などの防衛本能

に似ている。

 

 

 

直感を磨きたければ、余計なことを考えやん

と生きることやと思う。

 

人からよく見られたくて、あらゆることから

逃げておる人生が、直感を鈍らす。

 

 

 

 直感とは、選択の作業でもあると思う。

 

 

母ちゃんは、人がどう思うか、どう言ってい

るかではなく、自分の直感で選択する。

 

 

一度でも嫌な思いをしたお店や、入った瞬間

にあかんなと思うお店には、二度と行かん。

行きたいと思う所に行く。

 

 

例え不便だろうが、遠回りになろうが、今日

はこの道を走りたいと思う道を走り、

駐車場も、いつもは空に近い二階や三階の

駐車場に停めるけど、日によっては、

今日はこっちやな。と変更したりもする。

 

 

会いたくない人とは合わん。時間の無駄や。

好きじゃない人と食べるご飯はおいしくない

ので、極力そういう人とは食べない。

 

 

前もっての約束はあまり好きじゃない。

自分の直感がいいと知らせてきた時に、

いいと思う人と会いたいからや。

 

暗い所におるのも、夜出かけるのも、あまり

好きじゃない。

 

それから、自然の中におることや、太陽に当

たることは、直感的に気持ちがいい。

 

 

 

母ちゃんは知らぬ間に、いつも選択して生き

とるように思う。

 

そしてこれこそが、自分を守ることになる。

 

 

 

人にどう見られるかじゃなく、利便性でもな

く、誰かがいいと言っていたからでもなく、

気持ちのいい場所や、お気に入りの場所は、

自分で見つけること。

 

 

それがちゃんと分かるように、見つけられる

ように、ストレスからなるべく離れられるよ

うに、そして自分を守るためも、

自分は何が好きで、何が楽しいのか、何が気

持ちがよくて、誰とおるのが幸せなのか、

いつも考えてみたらええね。

 

 

余計なことは考えず、自分の直感を信じてあ

げることやね。

 

 

 

 

 

あなたが、なるべく気持ちよく過ごせて、

なるべく辛いことが起こらんだらええな。

 

 

 

 

 

 

 

 

人間は頭はええけど、愚かや。

 

 

 

 

そんな当たり前のことも忘れてしもとる。

 

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