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■文化庁映画賞を受けた「ウルトラマン」などの光学撮影技師 中野稔さん(77)

 「ウルトラマン」に登場するバルタン星人の分身シーン。「1体しかないのをどうやってたくさんに見せるかってのが大変でね」

 まずカラーフィルムで正面の映像を重ねて複数に見せる。その間を歩く星人を白黒フィルムで何回も重ねると分身をしているように見える。カラーの上に白黒を何回も重ねたことで全体が青くなり、幻想的な映像に仕上がった。出演者が感動し、「この合成技術に負けない演技をしよう」と語った逸話が残る。

 1966年に放送が始まったウ…

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