シンク下に調理器具、コンロ下に調味料を置く
「キッチンの収納を考える際に重要なのは置き場所です」
こう教えてくれたのは同協会の代表理事を務める安藤貢さん。
「シンク下は水気があるため、調味料や食材の保管には適しません。調味料類はコンロ下へ。シンク下にはナベや買い置きのミネラルウォーターなどを収納しましょう」(安藤さん 以下同)
ポイントを押さえて、自分の収納スペースに合わせて応用しましょう。
小物類をすべて棚から出し、ときめきチェック!
そして、「こんまり流」片づけで欠かせないのは、「ときめきチェック」!
「調理器具や食器など、すべて棚から一度取り出し、それらの器具に対して自分が『ときめくか、ときめかないか』で1つずつ選びましょう。特に、食器は壊れていないと捨てにくいです。使っていないけれど新しいから残しておこうと思いがちですが、大切にしたいもの、必ず使うものだけを選びましょう」
それでは、アイテム別に収納のコツを紹介します。
●カトラリー
箱やかご、かわいいふきんなどで仕切りをつくり、同じ種類のものをまとめて収納します。その際、スプーンとナイフは一緒のスペースに入れないようにしましょう。
「カトラリー類の引き出しは、造り付けの仕切りが付いていることが多いのですが、もったいない構造になっていることが少なくありません。自分で仕切りをつくり、収納をしっかりと活かせるように改造しましょう」
ナイフは、スプーンやお箸と一緒にしておくと、取り出す際にケガをする恐れもあるため、別に収納します。ふきんなどで仕切りを作るだけでも良いので、同じスペースに収納しないようにするのが◎。
●食器
土っぽい焼き物や大きいものなど、どっしりとした感じの重いものは食器棚の下の段に、ガラスなど透明感のあるものやふわっとしたもの、キラキラしたものなど、軽いものは上の段に入れます。
「素材ごとに分けて収納すると全体の収まりがよくなります。見た目もすっきり、食器も選びやすく、取り出しやすいですね」
●調理器具
シンクやコンロの上・まわりにはモノを置かず、必ずしまいます。
「コンロまわりは油がはねるし、シンクまわりも水滴が飛びます。調理器具をぶらさげて見せる収納をする人もいますが、ぶらさげていても油や水がはねるので、定期的に掃除しましょう。でも、何も置いていないほうがお掃除がしやすく、キッチンがいつもピカピカで気持ち良く過ごせますよ」
●調味料
コンロの下に収納スペース、もしくは造り付けのスパイスラックにしまいましょう。
「コンロ近くに調味料があると、調理をするときにさっと取り出しやすいです。また、コンロの上や周りに置かずにしまうのは、先ほどと同じ理由です」
●食材
箱などで仕切り、ひと目でストックが分かるように、立てて収納します。
「気付いたら賞味期限切れになっていることが多いです。ひと目で分かるようにしておけば、あることを忘れて同じものを買ってしまうことも防げます」
●冷蔵庫
仕切りやカゴを使って立てて収納するのが基本。残り物や小麦粉などの使いかけの食材は、プラスチック容器のタッパーではなく、しっかりした素材、見た目がキレイなものを選ぶと◎
「100円均一のタッパーでも良いのですが、自分なりにきれいな容器を選ぶと、見た目がすっきりしてときめくのでオススメです」
一度やってみると、リバウンドしない!
安藤さんによれば、一度何も置いていない台所を経験すると、掃除がラクで元の状態に戻ってしまう人はいないそう。ときめきの判断力が磨かれていけば、安いからといって食材を大量に買い込んだり、調理グッズを次々と買ったりすることもなくなりそうですね。すっきりとしたキッチンで気持ち良く暮らしましょう。
プロフィール
日本ときめき片づけ協会
『片づけを終わらせてときめく毎日を過ごしたい』人のための学びの場を提供するために、2014年に設立。片づけコンサルタントの近藤麻理恵監修による「ときめき整理収納法」を基礎から身につけることができる『ときめき片づけ講座』をはじめ、片づけを仕事にしたい人のための資格講座も各種開催している。
▼日本ときめき片づけ協会
http://tokimeki-kataduke.com