「EU離脱で世界経済に影響も」日本証券業協会会長
イギリスのメイ首相が、17日、EU域内の単一市場から撤退する意向を表明したことについて、日本証券業協会の稲野和利会長は、18日記者会見で、「想定していたよりも厳しい内容だった。今後の離脱交渉の結果しだいで、世界経済に影響が及ぶことが予想される」と述べました。
また日本の多くの金融機関が、「単一パスポート」と呼ばれる制度を利用し、イギリスで所得した免許でEU加盟国での事業を展開していることについて、「イギリスが、今後EUの単一市場から完全に撤退した場合、単一パスポート制度が維持できなくなる可能性が高い。イギリスは、この制度の代替案をEUとの間で協議する意向だと聞いているが、代替案が見つからない場合、日本の金融機関はイギリスにある事業拠点をほかの国に移転する必要が出てくる」と述べて、懸念を示しました。
一方で、「今後行われるイギリスとEUの間の交渉で代替案が見つかり、これまでの単一パスポート制度が、実質的に存続することが望ましい」と述べて、交渉の行方を見守る意向を示しました。
一方で、「今後行われるイギリスとEUの間の交渉で代替案が見つかり、これまでの単一パスポート制度が、実質的に存続することが望ましい」と述べて、交渉の行方を見守る意向を示しました。