【ラグビーコラム】
世界陸上にも出場した寺田。スーパーアスリートが女子7人制を変革する!?【拡大】
【ノーサイドの精神】 ラグビー7人制女子日本代表の「サクラセブンズ」に、本物のアスリートが加わりそうだ。寺田明日香、27歳、1児の母。2008~10年に陸上日本選手権女子100メートル障害で3連覇を飾り、09年世界陸上にも出場した。
100障で13秒05、100メートル11秒71の自己ベストを残して13年に陸上から引退したが、20年東京五輪出場を目指して昨年9月、ラグビーの世界に飛び込んだ。女子チームの東京フェニックスに所属し、昨年12月23日に埼玉・熊谷市で行われた日本協会のトライアウトに参加。40メートル走、立ち幅跳び、片足スクワット、20メートルシャトルランの4種目のいずれにも高い能力を示し、13人の中でただ1人、合格した。
「ブランクがあるので実力の100%を出せたかといえば、そうではないと思います。走っている感覚としては速く動くのにとか、もっと前に進むんだろうなというのはあるんですけど、そこは認めて、今の状態で走り切らないといけない」
トライアウト当日、寺田はそう語っていたが、稲田仁ヘッドコーチ代行(33)は「あの速さの選手は正直、女子ラグビー界にはいない。体の細さはあると思うが、スピードはずば抜けていた。(五輪金メダルの)豪州の一番速い選手より速いんじゃないですか」と脚力には太鼓判を押した。
ラグビーを始めるきっかけは、日本代表でもリオデジャネイロ五輪に出場するなど活躍する友人の桑井亜乃(アルカス熊谷)の誘いだった。円盤投げをしていた桑井は、寺田と同じ北海道出身。同い年で大の仲良し。それでも寺田は引退直後は心身ともにダメージが残っていて、ラグビーへの踏ん切りがつかなかった。