引責辞任を表明した会見で記者の質問を聞き厳しい表情をする日本将棋連盟の谷川浩司会長=東京都渋谷区の将棋会館で2017年1月18日午後3時5分、内藤絵美撮影
「10月以前の対応不備に責任、体調回復せず」
将棋ソフトの不正使用疑惑への対応を巡る混乱を受け、日本将棋連盟の谷川浩司会長(54)が18日午後3時、東京・将棋会館で記者会見し、会長を辞任する意向を正式表明した。冒頭、一礼して会見場に現れた谷川会長。配布したあいさつ文を読み上げた後、「対局規定の整備の遅れなど、10月以前の対応不備に責任がある。三浦弘行九段にはつらい思いをさせ申し訳ない。任期をまっとうすることが責任と思っていたが、年末年始を挟んでも体調が回復しなかった」などと付け加えた。また、三浦九段の復帰戦について2月13日の竜王戦1組、羽生善治王位戦になったことを明らかにした。
会見には片上大輔常務理事が同席した。【最上聡】