小型の慰安婦像も製作
この慰安婦像の価格などを明らかにしたのは米国人ジャーナリストのマイケル・ヨン氏である。ヨン氏はここ数年、米国や韓国、東南アジアで日本軍の慰安婦問題を調査して、「日本軍が組織的に一般女性を強制連行した事実はなく、そうした日本糾弾は中国や韓国の政治宣伝に他ならない」と一貫して報道してきた。
ヨン氏はこの1月中旬に東京を訪れ、慰安婦問題で韓国側の動きに反対する日本の各団体の集まりに参加して講演をした。そして、これまでの慰安婦問題に関する調査の結果を日本側関係者に発表した。
その中でヨン氏は、昨年4月に慰安婦問題の調査のため韓国を訪問した際、慰安婦像製作者のキム・ウンソン、キム・ソギョン夫妻にインタビューしたことを明らかにした。
インタビューでは、同夫妻が「慰安婦像一体を製作すると、約3万ドルが製作者側に収入として入る」と述べた。さらに、「この価格ですでに30体を製作し、各団体に引き渡した」と語ったという。その結果、合計90万ドルの収入があったこととなる。
しかし、昨年4月以降に韓国や米国の各地に建てられた慰安婦像を合わせると、その像の総数は50を越えている。その価格の総額は約150万ドル(日本円だと約1億7000万円)に達するとみられる。
ヨン氏はソウルの挺対協本部も訪れ、その際には同本部職員からテーブル上の小型の慰安婦像をみせられ、一体300ドルほどの価格で販売するとも告げられたという。
慰安婦像は数を増すにつれて、このようにサイズを変えて値段を付けられ、キャラクターグッズやフィギュアのように商品として売買される展開も生まれてきた。韓国における慰安婦問題は、ますます日本にとって予想外で複雑な方向へ進みつつある。