【1月18日 AFP】(写真追加)ナイジェリア北東部ボルノ(Borno)州で17日朝、イスラム過激派組織ボコ・ハラム(Boko Haram)によって家を追われた避難民が生活するキャンプが同国軍の戦闘機による誤爆を受け、国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」によると支援団体職員や民間人合わせて52人が死亡した。

 空爆を受けたのは、ボコ・ハラムの活動拠点となっている同州の北部にある避難民キャンプ。現場では当時、支援団体が避難民らに食料を配給していた。

 ボルノ州の州都マイドゥグリ(Maiduguri)の軍幹部も誤爆の事実を認め、「膨大な」数の死傷者が出たと述べている。

 AFPの取材に応じた地元住民は、空爆により少なくとも25人が死亡し、さらに多数の負傷者が出ていると説明。

 一方、国境なき医師団は「少なくとも120人が負傷し、52人が死亡した」と発表し、空爆を「衝撃的で、容認できない」と非難した。

 赤十字国際委員会(ICRC)の広報担当者はAFPの取材に対し、空爆により赤十字のナイジェリア人職員6人が死亡し、13人が負傷したことを明らかにした。(c)AFP/Aminu ABUBAKAR