文科省 官僚の天下りあっせんか 副大臣「厳正に対応」

文科省 官僚の天下りあっせんか 副大臣「厳正に対応」
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自民党の文部科学部会が開かれ、義家副大臣は、文部科学省の複数の幹部が官僚の天下りのあっせんを禁じた国家公務員法に違反した疑いで、政府の「再就職等監視委員会」から事情を聴かれていることを明らかにしたうえで、監視委員会の調査結果がまとまりしだい、厳正に対応する考えを示しました。
この中で義家文部科学副大臣は「平成27年に当時の高等教育局長が早稲田大学に再就職したことに関して、人事課の職員が大学側に局長の情報を提供するなどの行為を行ったことが違反に当たるのではないかという調査を現在受けている」と述べ、政府の「再就職等監視委員会」から事情を聴かれていることを明らかにしました。そのうえで義家副大臣は「監視委員会の調査の報告がありしだい、適正・厳正な対応をしたい」と述べました。

これに対して出席者から「襟を正すべきだ」などと、再発防止の徹底を求める声が出されました。
関係者によりますと、監視委員会は近く文部科学省に対して再発防止と厳正な処分を求める勧告を行うことも含め検討しているということで、勧告が行われれば初めてのことになります。

菅官房長官「極めて遺憾」

菅官房長官は、午前の記者会見で、「再就職等監視委員会において調査を行っていることは承知している。調査結果を待ちたいと思うが、実際に行われていたとすれば極めて遺憾なことだ」と述べました。
そのうえで菅官房長官は「政府としては、委員会による厳正な監視のもとに、こうした不適切な行為を厳格に規制をしているところだが、今後とも、再就職に関する国民の疑念の払拭(ふっしょく)にしっかり努めていきたい」と述べました。