ニュースウオッチ9▽元日即位難しい▽英EU離脱方針示す▽スコセッシ監督語る 2017.01.17


こんばんは。
ニュースウオッチ9です。
阪神・淡路大震災からきょうで22年です。
犠牲となった6434人の命。
町は祈りに包まれました。
22年前のきょう。
大地震に襲われた町。
黙とう。
亡くなった大切な人たちへの祈りに包まれました。
宮原寿夫さんと、長男の義男さんです。
震災で、当時4歳だった次男の和夫さんを亡くしました。
兄の義男さんも、この場所で、弟と向き合います。
お好み焼き店を経営している2人は去年5月、熊本地震で大きな被害を受けた益城町を訪れました。
被災した人たちに、温かいものを食べてもらいたいと、お好み焼きやたこ焼きをふるまいました。
多くの命が奪われた一方で、22年前のきょう、産声を上げた子どもたちがいます。
彼らは周りから希望の子とも呼ばれてきました。
大人になった今、何を思うのでしょうか。
大相撲初場所。
希望の子の一人が、国技館の土俵に向かいました。
十両の照強です。
兵庫県の淡路島出身。
救助のサイレンが鳴り響く中、その夜、生まれました。
15歳で大相撲の世界に飛び込んだ照強。
しこ名には、ある思いが込められているといいます。
中学卒業後、故郷を離れた照強。
小柄な体格を補うため、厳しい稽古を重ね、およそ7年かけて十両に昇進。
今場所、初めて関取として土俵に上がりました。
22回目の誕生日のきょう。
いつも以上に熱心に朝稽古に打ち込んでいました。
稽古後、一人静かに手を合わせました。
そして、特別な日に迎えた一番。
踏み込んだ、照強、右の押っつけ。
引かせた。
突き落としに落ちない。
いったんは攻め込んだ照強。
逆転で敗れましたが、これからも被災した人を照らしたいと、土俵に上がります。
一方、震災の日に生まれた経験を、子どもたちに語り始めた希望の子もいます。
大学4年生の中村翼さんです。
中村さんは震災の日の夕方、電気が止まり、倒壊のおそれもあった病院で生まれました。
多くの犠牲者が出た日に生まれた、希望の子として、中村さんはたびたび取材を受けてきました。
しかし、思春期になると、震災の記憶がない中、特別扱いされることが重荷だと感じるようになり、次第に震災のことから背を向けるようになっていきました。
転機となったのは、自分と同じ若者が多く亡くなった東日本大震災の被災地を訪れたことでした。
あの日生まれたことが、どれだけの希望となっていたのか、実感したといいます。
去年、大学4年となった中村さんは、卒論のテーマをあの日生まれた自分とし、1月17日に何があったのか、初めて両親に詳しく聞き取りました。
激しい揺れが起きたとき、父が母に覆いかぶさって、おなかの赤ちゃんを守った。
避難先で、見知らぬ人がおなかの大きい母親を暖かい車の中で休ませてくれた。
話を聞く中で中村さんは、あの日起きたことを、多くの人に伝えていきたいと考えるようになりました。
そして迎えたきょう。
母校の小学校で、みずからの経験を話しました。
あの日、生まれた子どもたち。
記憶にはない震災と向き合い、次の世代へとつなごうとしています。
あの日に生まれたということで、周囲の思いを背負う中で、これに応えて、震災と向き合っている姿、心を打たれましたね。
彼らの覚悟が、一人でも多くの人に届くことを願いたいですし、私たちも伝え続けていく必要があると、改めて感じます。
就任が間近に迫ったアメリカのトランプ次期大統領。
世界各国の政治や経済界のリーダーが一堂に会するダボス会議でも、その存在が最大のテーマになりました。
初めて出席した中国の習近平国家主席も、保護主義的な姿勢を見せるトランプ氏をけん制しました。
スイス東部で開幕した、世界経済フォーラムの年次総会、ダボス会議。
ことしは70か国以上の政府首脳や閣僚、それにおよそ1800人の経済界のリーダーたちが参加します。
日本時間の今夜7時過ぎ。
初めて出席した中国の習近平国家主席が、基調講演に臨みました。
その上で、こう強調しました。
アメリカ第一主義を掲げて、保護主義的な姿勢を見せるトランプ次期大統領をけん制しました。
20日まで開かれるダボス会議。
トランプ次期大統領の政権移行チームの幹部も討論に参加する予定で、政権の優先課題などに言及するのではないかと注目を集めています。
就任が間近に迫ったトランプ氏。
その発言、今度は欧州各国で波紋が広がっています。
インタビューに応じたトランプ氏は、イギリスのEU離脱の決定を支持したうえで、これからも離脱を決断する国は出てくると信じていると述べました。
これに対して各国首脳から、相次いで不快感を示す発言が。
またトランプ氏は、NATO・北大西洋条約機構について、テロの脅威に対応できておらず、時代遅れの組織になっていると批判。
これにも、オランド大統領が、脅威がなくならないかぎり、時代遅れにはならないと反論しました。
一方、あの国との関係改善には前向きです。
ロシアとの核軍縮に意欲を示すとともに、見返りに制裁の一部を解除する考えを示唆したのです。
これについて、ロシアのラブロフ外相は。
その上で、今月23日の開催に向けて調整を進めているシリアの和平協議に、トランプ次期政権の代表を招待することを明らかにしました。
今後の米ロ関係はどうなるのか。
ロシアと対立するウクライナを訪問中のアメリカのバイデン副大統領は。
こう発言して、トランプ氏をけん制しましたが。
就任前からその発言で世界を揺さぶり続けているトランプ氏。
世界はこの超大国のリーダーにどう向き合っていくのでしょうか。
2019年の元日に新しい天皇が即位する案が検討されていると報道されたことについて、宮内庁の西村泰彦次長が見解を示しました。
西村次長は、1月1日は皇室にとって大事な儀式や行事が続く、極めて重要な日で、譲位、即位に関する行事を設定するのは難しいと考えていると述べました。
宮内庁の西村次長は、きょうの定例の記者会見で、最近の報道に対する宮内庁の見解を尋ねられ、現在、有識者会議でさまざまな議論がなされている最中ですので、制度に関わることについての仮定の議論に言及することは控えたいとしました。
その上で、一般論として申し上げれば、1月1日というのは、皇室にとって極めて重要な日でありますと述べました。
そして、早朝から祭祀がありますし、国事行為として位置づけられている儀式である新年祝賀の儀が行われます。
1月1日には、両陛下はこれらの大事な儀式や行事を終日、連続して、心を込めてお務めになっておられます。
したがいまして、仮に譲位ということになりましても、1月1日に譲位、即位に関する行事を設定するのは、実際にはなかなか難しいのではないかと考えていますと話しました。
そして、元号を改める改元も、元日にはできないということにつながる考え方だと述べました。
西村次長はこれらの見解について、1月1日に限定して難しいというのが、今のわれわれの見解で、これは宮内庁独自の判断だとしたうえで、どういうタイミングが一番ふさわしいかについては、特にまだ検討はしておりませんと述べました。
そして、1月1日で決まりみたいな報道が相次いでいますので、現時点で宮内庁の見解をお示ししたほうがよいと思った。
宮内庁としての意思表示をしただけで、それがどう決まるかはこれからのことだと思うと話しました。
続いてトゥデーズウオッチです。
今度は島根県の竹島に慰安婦問題を象徴する少女像設置の動きです。
菅官房長官は、韓国側に対して、強く抗議したことを明らかにしました。
また、プサンの日本総領事館の前に少女像が設置されていることに関連して、菅官房長官は、おととしの日韓合意は、最終的、不可逆的に解決されることを確認している。
韓国でも、日韓合意を守ることも大事だと、ユン・ビョンセ外相が発言しており、合意をお互いの国が守ることが大事だと述べました。
3年前に起きた御嶽山の噴火災害。
亡くなった5人の遺族が、国と長野県に対し、合わせて1億5000万円の損害賠償を求める訴えを起こすことになりました。
平成26年9月に起きた、御嶽山の噴火では、58人が死亡、5人が今も行方不明になっています。
この災害で亡くなった5人の遺族が、国と長野県に対し、合わせて1億5000万円の損害賠償を求める訴えを、今月25日に長野地方裁判所松本支部に起こすことが分かりました。
弁護団によりますと、訴えでは、気象庁などは噴火前の2日間にわたって、1日50回以上の火山性地震を観測していたにもかかわらず、山頂の火口周辺1キロを立ち入り規制にする、噴火警戒レベル2に、引き上げるのを怠ったなどとしています。
弁護団によりますと、御嶽山の噴火災害で遺族が訴えを起こすのは初めてだということです。
上野動物園で飼育されている2頭のジャイアントパンダ。
雄に発情の兆候が見られ、動物園では繁殖に向けた準備を始めています。
11歳の雄、リーリー。
先月上旬から、明け方に室内を歩き回るなど、発情の兆候が見られるということです。
一方、11歳の雌、シンシンには、まだ兆候はないということですが、動物園では繁殖に向けた準備を始め、観覧する通路の外側に、目隠しのためのフェンスを設置しました。
ジャイアントパンダは、2月から5月の間に繁殖期を迎え、妊娠の可能性が高まるのは数日間に限られるため、動物園ではタイミングを見極めて、2頭を同居させることにしています。
病院によりますと、ほかの患者は快方に向かっていますが、今も12人がインフルエンザの治療を受けているということです。
資源の枯渇が懸念されている太平洋クロマグロ。
水産庁は6つのブロックに分け、小型マグロの7月からよくとし6月まで、1年間の漁獲量の上限を割り当てています。
このうち太平洋南部・瀬戸内海ブロックでは、漁業者に割り当てられた漁獲量の上限を超えたとして、ことし6月まで操業を自粛するよう要請しました。
漁獲量が僅か半年余りで、1年間の上限を超えたのは、三重県の一部の漁業者が不正な操業を行っていたことが大きく影響しているということです。
こちらのジャンパー、ローマ字で保護なめんなと書いたエンブレムがプリントされているほか、英語で、不正受給をしようとする人間はかすだという趣旨の文言が書かれています。
生活保護を受給している人たちの支援に当たっている神奈川県小田原市の職員らが着て、受給者の家庭を訪問していました。
大変申し訳ございませんでした。
市は不適切だったとして、着用を禁止するとともに、上司ら7人を厳重注意としました。
安倍総理大臣はフィリピン、オーストラリア、インドネシア、ベトナムのアジア太平洋地域の4か国の歴訪を終え、午後6時前、政府専用機で羽田空港に到着しました。
各国首脳との間で、経済や安全保障分野の協力を強化していく意向を表明した安倍総理大臣。
今後、今月20日に召集される通常国会で、新年度・平成29年度予算案などの早期成立を目指すほか、トランプ次期大統領との早期の会談に向けて、調整を急ぐことにしています。
タクシードライバーや、グッドフェローズ、アカデミー賞受賞作のディパーテッドなど、数々の名作を生み出してきた、アメリカを代表する映画監督、マーティン・スコセッシさん。
その最新作は、遠藤周作の小説を映画化した沈黙・サイレンスです。
来日したスコセッシ監督に、作品に込めたメッセージ、そして今のアメリカ社会についても聞きました。
江戸初期、キリシタン弾圧下の長崎。
ありがとうございました。
映画は、2時間42分の大作。
描かれるのは、幕府から迫害されるキリシタンたちの姿。
そして、彼らの命と引き換えに、信仰を捨てることを迫られる宣教師の苦悩です。
異なる宗教や文化のはざまで揺れ動く人々を通して、人間の強さ、弱さとは何かを問いかけます。
原作は、50年前に出版された遠藤周作の小説、沈黙。
28年前にこの作品と出会ってから、映画化を目指し続けてきたスコセッシ監督。
予算などの問題で、なかなか実現することができなかったといいます。
映画には、日本人の俳優が数多く出演しています。
キリシタンを弾圧する役人には、イッセー尾形さん。
宣教師を追い詰める通訳は、浅野忠信さん。
スコセッシ監督は、作品の世界に没頭して演技する日本人俳優の姿に、強い印象を受けたといいます。
現場のスタッフみんなが互いに顔を見合わせ、すごいと感心していました。
厳しい撮影環境にもかかわらず、作品に入り込む彼らの姿勢に、大いに鼓舞されました。
そして、作品の中で重要な役となったのが、窪塚洋介さん演じる村人、キチジローです。
ほかの信者が踏み絵を拒否する中、自分だけ、踏み絵を踏み、処刑を免れるキチジロー。
その後も、裏切りを繰り返します。
一見、弱く罪深い存在とも思えるキチジローと、彼を理解し、許そうとする宣教師の姿に、スコセッシ監督はえ強くこだわりました。
彼は卑劣な人間です。
汚いし、信用できない。
だからといって、私たちのほうがよりよい人間だと言えるでしょうか。
キチジローは、自分の中にある悪い部分に気付かせてくれるのです。
そしてキチジローは、本当に変わりたいと思い、努力を続ければ、変わることができるという、希望を伝える存在でもあるのです。
監督だったら、踏み絵を踏みますか?
私にも、当時の日本のキリシタンたちが持っていた強さがあるかは分かりません。
あんなに強くなれるか。
キリシタン弾圧を通して、異文化を理解することの難しさや、人の弱さを許すことの意味を問いかけたスコセッシ監督。
その視線の先には、分断を深める今のアメリカ社会があります。
この作品は、現代の社会で起きていることと、重なり合う部分が多いのです。
今、お互いのことや、お互いの文化を知らないために、恐怖心や不信感が募っています。
これは将来、暴力を生むことにつながりかねません。
不寛容な社会になっていくのであれば、私たちは抵抗するべきだと思います。
ドアに鍵をかけ、よそ者を怖がる気持ちは理解できます。
しかし、なぜ恐怖心が生まれたか、根本に立ち返って、そこを変えるべきです。
大切なことは、お互いに強く信頼し合うこと。
信頼と努力が重要なのです。
そして諦めないことです。
そして、タイトルとなった沈黙ということば。
混乱が続き、答えの見つからない今を生きる人に向けてのメッセージでもあるといいます。
沈黙の中に答えがあります。
答えは、誰かが差し出すものではなく、自分で見つけるものです。
神様に期待するのではなく、自分でやるしかないのです。
先ほど字幕でもお伝えしましたが、イギリスのメイ首相は、EU・ヨーロッパ連合からの離脱を巡る交渉に向けた政府の方針について演説しました。
EUの単一市場に残ることはできないと述べ、単一市場から撤退する意向を表明し、EUと新たな自由貿易協定の締結を目指して交渉する考えを示しました。
つい先ほどまで演説を行った、イギリスのメイ首相。
ことし3月末までに手続きに入るとしている、EU離脱を巡る交渉について、政府の具体的な方針を明らかにしました。
私が提案しているのは、単一市場の加盟ということではありません。
ヨーロッパの指導者たちは何回も言ってきました。
単一市場に加盟するということは、財、資本、サービス、人の完全な移動の自由が必要だと。
ということは、EUのルールや規制に従わなくてはいけません。
そしてそのルール、規制に関して、私たちは投票権を持たないことになります。
そしてヨーロッパの司法裁判所の判断を受け入れることになります。
なぜなら、私たちに対して、法的な管轄権を持ち続けることになるからです。
それはEUを離脱するということにはなりません。
だからこそ、両者とも、国民投票においてEUを離脱するということは、単一市場をも離脱することだと、はっきりと言ったのです。
メイ首相はこれまで、EUからの離脱に向けて、移民の流入は制限しつつも、単一市場へのアクセスは確保したい考えを示してきましたが、EU側は、人の移動の自由と、単一市場は切り離すことはできないという姿勢を崩しませんでした。
このためメイ首相は、今回の演説で、単一市場へのアクセスよりも、移民の規制を優先する意向を表明した形です。
ではここからは、国際部の松木デスクとお伝えしていきます。
松木さん、メイ首相の演説を今、ご覧いただきましたが、この演説のポイントとなるところ、どこでしょうか?
やはりメイ首相が、EUの単一市場に残ることはできないと、はっきり明言したことです。
去年の国民投票以降、どういう姿勢でEU離脱に臨むのか、それがはっきりしていませんでした。
それをメイ首相みずから自分のことばで明言したということが、ポイントだと思います。
ほかにも会見の中で、メイ首相、例えばこのように言っているんですけれども、半分EUに残り、半分EUから出るような関係にはしないと。
これまでのようにEUの単一市場にアクセスできなくなってもですね、国民の不満の高い移民の流入などを、イギリス独自の判断で、権限で、制限できるようにする道を選ぶ姿勢を鮮明にしたといえます。
それから、EUとは新たな対等な関係を目指すと言っています。
民意に沿ってEUへの加盟はやめると。
イギリスはEUと対等な関係を今後の交渉で作っていくというふうに話しています。
そもそもなんですけれど、EU離脱することは、去年の国民投票で決まっていましたよね。
なぜ今、改めて表明したということなんですか?
そうですね。
国民投票で、EU離脱という大方針は決まっていたんです。
またことし3月までに離脱の意思を、イギリスはEU側に正式に伝えるということもメイ首相、明言していました。
議会や国民からも、ではその中身は、どういうものなのかと、どういう形で離脱するんだということを、説明するよう求められていたわけです。
前のキャメロン首相は、EU残留を訴えていたこともあって、イギリス政府は、実際のところ、離脱に向けた準備が十分できていなかったんですね。
半年たって、こういう方針で、何を交渉すべきか、どういう方針で何を交渉すべきか、一定の準備ができたということだとも思います。
そして今お伝えしました、この単一市場から撤退というのは、具体的にはどういうことなんですか?
そうですね、それを理解するには、イギリスがどういう形を模索していたのかということをちょっと、見てみたいと思うんですけれども、EUに加盟していますと、このように単一市場へのアクセスができまして、そしてEUの加盟国の中では、人の移動の自由が認められる、もしくは加盟国はそれを受け入れなければいけません。
そしてEUの運営のために、資金も拠出します。
もちろん今、イギリスは加盟国ですので、全部これを満たしているわけですね。
すべてできたと。
しかし去年の国民投票では、特にイギリスに働きに来るEU各国からの移民がすごく増えてることに、国民からノーが示されましたので、これはやめたいと、さらにEUに出すお金も、それはやはり自国民のために使うべきじゃないかという声がありまして、これもやめたいと。
できるだけ、ここで今までのようなメリットを受けていきたいというふうに思っていたわけです。
ところが、これはEU側からしますと、虫のいい話だと、いいとこ取りではないかということで、EUの首脳から、これはだめですよというふうに、かなり明確に、意思が示されています。
そこで今回、ここを模索することはやめてですね、新たな関係をEUと作りましょうというふうに、メイ首相、はっきり打ち出しました。
これを、どういう関係にするかというのは、例えば、包括的な自由貿易協定を目指すといっています。
だからこれまでのEUの中での関係ではなくて、EUとイギリスの間で、新たな包括的な貿易関係を目指していこうということになるわけです。
イギリスには、進出している日本の企業も多いですよね。
今後、その影響はどうなるのか、影響は大きいのかというところも気になりますけれども。
そうですね、今、イギリスとEUとの関係ですけれども、このように日本の企業もそうですし、EU各国からも企業が進出して、イギリスとEUとの間は、一つの国の中のように、金融機関でありますとか、メーカーですとか、ビジネスができるという状態ですね。
これをメイ首相は、できるだけ維持したいというふうに思ってます。
ただ、ここに関税がかけられてしまうおそれがあるわけですね。
離れてしまうわけですから。
そうすると、ここの日本企業でありますとか、EU各国から進出してる企業にとっては、せっかくヨーロッパと取り引きをしようと思っても、この関税などの障壁ができてしまうので、非常にマイナスになってしまうと。
できるだけこうした事態は避けたいと、メイ首相は考えています。
先ほどメイ首相の会見で出てきたのは、関税について、新たな合意をしたいというふうに話しています。
できるだけこの障壁が生じないように、こうした進出してる企業に影響が及ばないように、新たな合意を目指したいというふうに話しています。
ただこれが、本当に実現できるのか、非常に難しい課題になっていると思います。
結局ですね、今後のスケジュールですね、イギリスはEUから、どのように、どうやって離脱することになりそうでしょうか。
先ほどもちょっとご説明しましたけれども、ことしの3月までにEU側に正式に通知をすると。
交渉期限は原則2年ということになってますので、この間交渉をして、先ほどお話したような関税のことですとか、包括的な貿易関係というのを本当に築けるのか、その中身を交渉していくことになります。
ただ、実際にどういう形にそれがなるのかというのはまだ見通せない、不透明な時期が続く。
これは、EU各国の経済にとってもマイナスです。
そうした状態が原則2年ですので、2019年3月まで続くのではないかというふうに見られます。
こうした状態ですと、例えば日本企業にとって問題となる、円高とかですね、リスク回避のための円高などが生じる可能性があります。
ほかに、このあとヨーロッパでは重大な選挙がたくさん予定されています。
EUに批判的な勢力が、こうした選挙でも力を伸ばそうとしていますので、今回のイギリスのEU離脱が、離脱することがメリットがあるということになりますと、こうした選挙ですとか、EU各国の情勢にも影響していく可能性があると思います。
ここまで、国際部の松木デスクに聞きました。
このニュース、また新しい情報が入りましたら、お伝えいたします。
では続いてスポーツです。
暑くなる日があるのが一番大変。
ちょっとやばい。
あー、難しい。
こんばんは。
きょうまず最初は、大相撲初場所10日目です。
大関・稀勢の里はきのう、初黒星を喫しましたが、依然として優勝争いをリードする展開。
きょうも大関どうしの一番に臨みました。
稀勢の里。
きのうの敗戦にも、自分はやるだけと、気持ちを整え、土俵に上がりました。
立ちました、左四つ。
右は巻き替えて上手1枚。
1枚の上手で寄る。
残ってる、照ノ富士。
寄る、上手が切れた、引き直した、がっちりと引いた。
寄り切り。
稀勢の里、連敗はしませんでした。
1敗を守った稀勢の里。
勝負の終盤戦へ、集中してやるだけと、いつものせりふを繰り返しました。
まさかの2連敗を喫した横綱・白鵬は、きのう金星を挙げた、平幕の勢の挑戦を受けました。
白鵬は中日からあっけなく2連敗と、前半戦の強さは影を潜めています。
勢には去年の名古屋場所で金星を許しています。
もろ手でいった白鵬、突き放していく白鵬、左の上手は、引き落とし。
白鵬の勝ち、稀勢の里と星の差1つ。
突ききれなかったが、勝負には勝ったと、白鵬。
3連敗は免れました。
中入り後の勝敗です。
逸ノ城は勝ち越し。
貴ノ岩は2敗に後退しました。
蒼国来も勝ち越しです。
遠藤は星を五分に戻しました。
御嶽海は、正代に勝って7勝目。
横綱・鶴竜は、5敗目です。
玉鷲が突き放す。
腕が伸びる。
鶴竜、5敗目。
横綱・鶴竜、星が五分になって、あすからの終盤戦です。
続いてはテニスの全豪オープンです。
女子シングルスの大坂なおみ選手。
去年、初出場で3回戦に進んだ19歳が登場しました。
大坂、1回戦の相手は、自分よりランキングが下位の選手です。
第1セット。
すごく緊張したと、競り合いの末に落とします。
第2セットから開き直りました。
強力なフォアハンドで攻めました。
このセットを奪い返し、最終第3セットへ。
ここでは得意とする力強いサーブを軸に、勝負強さを見せました。
大坂、逆転で2年連続の2回戦進出です。
一方、男子では西岡良仁選手が、オーストラリアの選手に勝ち、全豪オープンでうれしい初勝利です。
そして、きのう苦しみながらも2回戦進出を果たした錦織圭選手。
今シーズンはプロに転向して10年目。
長所をさらに進化させながら、節目での四大大会初制覇を目指しています。
最高気温37度を超えたきょうのメルボルン。
錦織選手は2回戦をあすに控え、集中力を高めながら調整に臨みました。
錦織選手は17歳でプロの道を歩み始め、ことしで10年目。
今では日本中が、世界一という夢を託す選手に成長しました。
錦織選手、最大の持ち味は、精度の高いストローク。
27歳になり、世界の上位に定着した今も、進化しています。
その象徴が、ジョコビッチ選手も一目置く、世界最高レベルのバックハンド。
錦織選手のボールの平均スピードと、ボールの回転・スピンの量は、おととしと去年を比較すると、いずれも上がっています。
一般的にボールのスピードを上げようとすると、回転は少なくなります。
両立して数字が伸びているところに、進化が表れていると専門家は見ています。
きのうの1回戦。
体力の落ちる最終セットで、進化したストロークが生きました。
苦しい体勢からこのバックハンド。
勝負どころでの力強いショットで、勝利を手にしました。
きょうは、1回戦で不調だったフォアハンドを左右に打ち分けるなど、マイケル・チャンコーチの細かい指導を受け、反復練習に時間を割きました。
進化したストロークをさらに高めていくことが、プロ10年目、節目の年に栄冠をつかむ鍵を握ります。
もう10年なんですね。
スピードとかスピンの回数とか、成長が数字に表れているとね、進化してるんだなという感じがしますよね。
そうですよね。
いよいよ2回戦なんですけれども、相手はフランスのシャルディ選手。
これ、強打のストロークが持ち味で、1回戦に対戦した、あの苦戦した相手と似ているタイプなんですよね。
錦織選手、シャルディ選手は、展開が早いので、そこを崩しながらミスを誘えるようにしたいと、戦略を練っていました。
頑張ってほしいです。
続いてはテーブルテニスのほうですね。
卓球の全日本選手権、2日目です。
3年後の東京オリンピックで活躍が期待される13歳の張本智和選手が、ジュニアの初戦に登場しました。
ーちゅうごく…、中学1年生の張本は去年、史上最年少で世界ジュニアを制した期待の若手。
シングルスの初戦となる3回戦、相手は高校生です。
序盤、張本はすごく緊張したとしながらも、サーブで相手を崩します。
得意のバックハンドも決まり、相手に隙を見せません。
張本は、早く勝てて自信になったと、ストレート勝ちで4回戦に進出。
一般のシングルスにも出場する張本。
高い目標を掲げています。
一般でも優勝、力強いですね。
そうなんですよね。
一般といえば、水谷選手をはじめ、リオのメダリストたちも出場するので、まあ闘志を感じるなというコメントでした。
ここ1年で身長も6、7センチほど伸びたそうで。
成長期。
そうなんです、選手としてもまさに伸び盛りなのかなという感じがします。
あすからも楽しみです。
さあ、続いてはフィギュアスケートの浅田真央選手が、今シーズン後半の大会には出場せず、ピョンチャンオリンピックが開かれる来シーズンに備える見通しとなりました。
浅田選手は今シーズン、左ひざのけがの影響で、グランプリシリーズはアメリカ大会が6位、フランス大会が自己最低の9位に終わりました。
また去年12月の全日本選手権でも12位となり、世界選手権など、主要な国際大会の代表を逃しました。
日本スケート連盟はきょう、今シーズン後半の国際大会に向けた派遣メンバーを検討しましたが、浅田選手については希望がなく、派遣メンバーに入っていません。
また浅田選手のマネージメント会社によりますと、現段階で国内の大会にも出場する予定はなく、このままピョンチャンオリンピックが開かれる来シーズンに備える見通しだということです。
では、続いて気象情報、斉田さんです。
こんばんは。
こちらは新潟県胎内市にあるスキー場です。
きょうは時折、晴れ間がのぞく中、多くの人でにぎわいました。
いってらっしゃい。
実はこちらのスキー場、先週の火曜日にはゲレンデの積雪がゼロで、営業ができない状態が続いていました。
しかし今回の大雪で、一気に1メートル50センチほど積もり、先週の土曜日におよそ3週間遅れてオープンしました。
オープンが1月中旬まで遅れたのは、去年に続いて2年連続です。
それー!
あすは雨が降る所もありますので、雪崩や落雪には特に注意が必要です。
その雨と雪の予想、見ていきましょう。
あすの朝は、雨や雪の所はほとんどなさそうです。
このあと見ていきましょう。
日中は九州や中国地方で雨の降る所がありそうです。
このあと夕方以降は、北陸や東北を中心に雪や雨となり、新潟など沿岸部では、雨となりそうです。
四国から近畿南部にかけても、雨や雪の降る所があるでしょう。
では、あすにかけての天気図、見ていきます。
動かして見ていきましょう。
本州付近に高気圧の中心が移動してきます。
ただ、低気圧が近づく北陸や東北付近は、雷を伴って、雪や雨の強まる所がありそうです。
では各地の天気と気温、詳しく見ていきます。
2017/01/17(火) 21:00〜22:00
NHK総合1・神戸
ニュースウオッチ9▽元日即位難しい▽英EU離脱方針示す▽スコセッシ監督語る[二][字]

元日即位・改元難しい宮内庁が記者会見で…▽英首相今夜記者会見EU離脱方針明らかに単一市場撤退あるか?欧州・日本市場影響は▽巨匠スコセッシ監督映画「沈黙」を語る!

詳細情報
番組内容
【キャスター】鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】斉田季実治
出演者
【キャスター】鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】斉田季実治

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
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スポーツ – スポーツニュース

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