ニュースウオッチ9▽トランプ氏記者会見でなにを語った?専門家がスタジオ分析 2017.01.12


自衛隊の駐屯地で、隊員に決起を呼びかけ、みずから命を絶った作家、三島由紀夫。
その9か月前に受けたインタビューが、録音されていたことが明らかに。
みずから死について語る三島。
TBSに保管されていたこのインタビュー。
晩年の三島由紀夫の考え方に迫る、貴重な資料になると期待されています。
こんばんは。
ニュースウオッチ9です。
亡くなってから46年余りたっての新発見。
貴重な肉声ということで、注目度は高いでしょうね。
そうでしょうね。
三島由紀夫の作品というと、これ、今も世界で人気がありますから、今回見つかった肉声のインタビューも、世界の研究者が関心を示すのではないかと思います。
大雪に警戒が必要です。
北日本と新潟県では、所によって大雪になっています。
さらに日曜日にかけて、東日本と西日本でも局地的に大雪になる見込みです。
現在の青森空港の様子です。
激しい雪が強い風に流されています。
駐機場は一面、雪に覆われています。
すごい、すごい。
すごいね。
気象庁によりますと、上空に強い寒気が流れ込んで、冬型の気圧配置が強まっています。
北日本の日本海側と新潟県の山沿いを中心に雪が降り続き、大雪となっています。
午後8時の積雪は、青森県八甲田山系の酸ヶ湯で2メートル39センチなど。
この48時間で1メートル前後積雪が増えた地域もあります。
悪天候の影響で、事故が相次いでいます。
北海道鹿追町の国道では、けさ、軽自動車と大型トラックが正面衝突し、軽自動車を運転していた27歳の男性が、意識不明の重体になっています。
警察によりますと、トラックの運転手は当時除雪作業で雪が舞い上がり、視界が悪くなっていたと話しているということです。
また新潟県湯沢町の山では、おとといからスノーボードをしていた男性2人が下山せず、警察と消防は遭難したと見ています。
天候が悪化したため、捜索は中断され、あす以降、再開する方針です。
このあとも雪が続く見込みで、あすの夕方までに降る雪の量はいずれも多い所で新潟県で80センチ、東北の日本海側で70センチ、北陸と東海で60センチなどと予想されています。
大学入試センター試験が行われる、あさって土曜日と、しあさって日曜日にかけては、東海や近畿、中国、四国などの平野部でも雪が降り、局地的に大雪になるおそれがあります。
受験生の皆さん、交通への影響に警戒してください。
国土交通省は、大雪に対する緊急発表を行いました。
大雪が予想される地域では、不要不急の外出は控えるとともに、車を運転する場合は、冬用のタイヤやチェーンを早めに装着し、立往生を避ける対策を取るよう呼びかけています。
アメリカのトランプ次期大統領が、選挙後初めて行った記者会見。
そこで何を語ったのか。
きょうはその内容を、しっかりと読み解きたいと思います。
スタジオには、アメリカ社会や政治に詳しい、慶応義塾大学教授の渡辺靖さんにお越しいただきました。
渡辺さん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
渡辺さん、きょうのトランプ氏の会見を聞いて、ひと言で言うと、どんな会見だったと見てますか?
こちらに用意したんですけれども、釈明会見だったのではないかと。
釈明会見?
メディアをにぎわしている当面の疑惑ですとか懸念を答えるのが目的の会見だったような印象を受けますね。
では一体どのような疑惑で、どういった釈明だったのかというところで、きょうは、こちらに出ていますように、3つの視点でトランプ氏の会見を見ていきたいと思います。
1つ目は主張ほぼ変わらず。
メディアとの対立。
そして経営者は引退?ということで、まずは、次期政権の政策に関わる主張を見ていきます。
トランプ節は健在でした。
まず切り出したのが、雇用対策です。
大手自動車メーカーのフォードが、メキシコへの工場の移転計画を撤回したことなどを高く評価。
一方で、攻撃の矛先を向けたのが。
雇用の創出に力を入れる姿勢を強調し、こう宣言しました。
続いて批判したのが、貿易の不均衡です。
日本も名指しされました。
そして、代名詞ともいえる、あの政策にも言及しました。
メキシコとの国境沿いに築くとしている壁。
就任後すぐにメキシコ政府と交渉を始めるとしたうえで。
渡辺さん、今、政策面について見たんですけれども、雇用とか貿易、日本にも入っていましたが、貿易の話とか、メキシコとの壁とか、なんか選挙戦で言ってきた主張とそんなに変わらなかったかなという感じなんですが。
そうですね、逆に外交とか安全保障、それからアメリカ国民が非常に心配している民主主義とか、社会の多様性がどうなるのかと、そういったことについては、ほとんど語られず、討論会の、選挙中の討論会と変わらず、大統領らしさにちょっと欠けるといいますか、商務長官の記者会見を聞いているような印象を持ちましたね。
そうした中で、これまでと違うところというのが、製薬会社にも攻撃が及んだところかなと思うんですが、結果的に日本の製薬会社の株価も大幅に下落したんですよね。
日本商工会議所の三村会頭は、このような懸念を示しています。
本当にトランプ氏が何か発するたびに、株価とか為替が実際に動くわけですよね。
日本にも影響がありますし、ちょっと心配だなというところがあるんですが。
今回の発言も唐突感が否めないですし、そしてトランプさんというのは、これまで発言のぶれ幅が非常に大きいというところと、先が見にくいというところがあります。
ですので今後、就任演説ですとか、それからそのあとに行われるであろう、議会での演説ですね、そういったものを通して、ゆっくりと彼の本心といいますか、具体的な政策というのを、輪郭をつかんでいくということになるんじゃないでしょうかね。

これからなってくるのではないかということですね。
続いてですが、会見中に際立っていたのが、このメディアとの対決姿勢でした。
今回、トランプ氏が何度も述べたことば、それがフェイクニュース。
ロシアの情報機関が、トランプ氏の不名誉な個人情報をつかんでいる疑いがあると、主要なメディアで報道されたことを、偽のニュースだと繰り返し述べました。
CNNテレビには質問も認めませんでした。
一方、大統領選挙で、ロシアがトランプ氏を助けるためサイバー攻撃を行っていたとされる問題について、ハッキングはロシアがやったと思うと、初めてロシアの関与を認めました。
その一方で。
出席した記者からは。
渡辺さん、このメディアとトランプ氏の対立っていうのは、選挙戦からずっと続いてきたわけですけれども、きょうのやり取り見ていると、少なくともトランプ氏の側は、変えようという気はなさそうですね。
全くなさそうですね。
この会見後も、トランプ氏はツイッターで、メディアをさらに批判しているんですね。
そもそも、今回の会見の一番冒頭に、大統領の報道官が出てきて、CNNとかバズフィードとか、ニュースを攻撃することから、第一声、そこなんですよね。
こういう会見っていうのは、非常に異様な、前代未聞のような印象を受けますね。
彼自身もそのメディアを攻撃することによって、これまでの政治家とは違うんだということをアピールできるっていうことをわきまえていると思うので、この問題は今後、しばらく続くんじゃないかという気もしますね。
なるほどね。
あと今回の会見で、ちょっと新しい話としては、ロシアがハッキングしているということを、トランプ氏、これまで否定していたわけですけど、今回初めて認めた形になりましたよね。
ロシアへの姿勢については、なんか変化ありそうですか?
ロシアの関与を認めたっていうところは、少し現実的になってきたのかなという感じもしますけれども、しかし一方で、プーチン大統領のことは一切批判はしないと。
むしろ批判したのは、ハッキングをされた民主党のほうが悪いんだとか、あるいは、ほかの国だって行って、中国、挙げてましたけれども、そういった感じで、なんとなくロシアを擁護しようというか、甘いというか、そういう姿勢がちょっと非常に不可解な印象を受けますね。
やっぱりロシアに甘いって感じは、やっぱり残りますか?
閣僚に指名されている人たちの間でもかなり親ロシア的な方も多いようですね。
なるほどね。
そして今回、最も釈明が必要だったともいえるのが、このテーマではないでしょうか。
経営者を引退するかどうか。
大統領職とみずからの事業との間で利害が生じる、つまり利益相反への懸念には、時間を割いていました。
会見が始まる前、大量に運び込まれたこれらの文書。
トランプ氏は事業から離れ、大統領職に専念する考えを示しました。
その後、トランプ氏に代わって弁護士が説明。
利益相反の問題はないと繰り返しました。
わざわざ会見に弁護士を連れてきて、それからトランプ氏の横には、本当に大量の書類も並べていましたよね。
これちょっと異様な雰囲気でしたけれども、これで利益相反への懸念は払拭できたということがいえるんでしょうか?
会見後にアメリカ政府の倫理局の局長が、インタビューに答えて、今回の措置で、問題が解決されたとは到底いえないと。
むしろ、経営権の移譲だけでは不十分で、むしろ資産を全部売却すべきだと。
資産を売却しないといけないと。
そして、過去40年、アメリカの大統領は常にそうしてきたんだということを言ってますね。
それから今回、トランプの閣僚に指名された人たちって、結構ビジネスマンが多いわけですよね。
しかも、富豪が多いということがいわれていますので、そういった人たちの資産公開ですとか、いわゆる利益相反のチェックとか、今後、かなり繰り返し出てくる話題じゃないかと思いますけどね。
そういうことは、これから指摘を受ける政権になりそうだということでしょうかね。
きょうの会見から、渡辺さんがトランプ氏ですね、どんな大統領になるというふうに見ていますか?
なんとなくキャラクターとしては、感情を丸出しにすると、非常にざっくばらんで分かりやすいということはあるかと思いますね。
分かりやすいと。
ただ実は今回、8年前のオバマ大統領の最初の会見をちょっと見直してみたんですけれども、そうするとやっぱり、かなり具体的で自分はどういう国にしたいからこういうことをやるんだと、そういうことを答えてるんですよね。
具体的で前向きで。
それに比べると今回の会見というのは、後ろ向きといいますか、わりと防戦一方で、かつメディアとの対決色が鮮明になっているという点で、少し後ろ向きな印象を拭えないですね。
ですので、来週、就任演説ありますけれども、そこではアメリカの民主主義とか、多様性について彼はどう考えているのかとか、あるいは国際秩序ということをトランプさんがどのように考えているかということを述べてもらいたいなということですね。
きょうは慶應大学の渡辺教授に話を伺いました。
ありがとうございました。
今、渡辺さんの話にもありましたけれども、トランプ氏の大統領就任式、来週ですよね。
就任演説を行うわけですけれども、大統領としてどんなことばを語るのか、今度はそこに注目が集まることになります。
長野県軽井沢町で起きたスキーツアーバスの事故からまもなく1年となります。
乗客は将来のある若者ばかりでした。
亡くなった13人はみな、大学生でした。
そして、この事故で26人がけがをしました。
中には深刻な後遺症や、心の傷に苦しむ人がいます。
法政大学の尾木直樹教授は、ゼミの教え子たちが事故に遭いました。
命を取り留めた6人の学生たちのこの1年を、今回、初めて語りました。
尾木さんは、事故に遭った学生たちが卒業したあとも、連絡を取り合い、見守ってきました。
事故に遭った学生たちと研究室で撮った写真。
事故で6人がけがをしました。
4人が命を失いました。
去年1月に起きた事故。
時速100キロ近くで暴走した末、道路脇に転落しました。
一命を取り留めた学生たちも、この日から苦しい日々を送ってきました。
卒業の記念にと企画されたスキー旅行。
前から4列目には、就職が決まったばかりの女子学生が座っていました。
事故で顔を強打し、あごを骨折、腕は今も自由に動きません。
激しい痛みが続き、手術を繰り返してきました。
今、女性は就職先の配慮で、入社を延期してもらっています。
初めての出社を目標にリハビリを続けています。
初めて教え子の近況を証言した尾木さん。
それでも、けがの状況がより深刻な人については、まだ語れないといいます。
一方、若者たちの心の傷も深刻だといいます。
バスの2列目に座っていた男子学生、骨折したものの、事故直後は気丈にふるまっていました。
男子学生は、すぐ隣に座っていた友人を亡くしました。
事故から時がたち、様子が変わってしまったといいます。
教え子の男性は、うつ病と診断されました。
尾木さんは今も毎日のようにことばを交わし、支えています。
教え子の命を奪い、人生を大きく変えた事故から1年。
尾木さんは問題提起を続けています。
尾木さんのブログです。
安心・安全、命守る行政であってほしい。
命奪うことは、取り返しがつかないこと。
もう一度胸に刻んでほしいですね。
なんとか命を取り留めた学生も、どれほどつらく大変な1年を送ってきたのかっていうのが、伝わってきましたよね。
尾木さんといえば、メディアへの出演が多い方ですが、この一年、事故に遭った学生たちについては、語ることができなかったそうです。
今回、事故を繰り返してはならないという思いで、証言してくれたということです。
本当に事故が残した傷って、いかに深いものなのかっていうのを、改めて感じましたけれども。
今回の事故のあと、国も規制強化に乗り出しているんですけれども、二度と、痛ましい事故が起きないよう、今回こそはしっかりと対策を実行してほしいと思います。
安倍総理大臣は、きょうからフィリピンやオーストラリアなど、4か国を歴訪。
きょうはフィリピンでドゥテルテ大統領と会談しました。
一連の訪問では、アメリカのトランプ次期政権の発足や、海洋進出を強める中国を念頭に、各国との関係強化を狙います。
日本時間午後5時前から行われた、安倍総理大臣とフィリピン、ドゥテルテ大統領との首脳会談。
この中で安倍総理大臣は、インフラ整備のため、ODA・政府開発援助と民間投資を含め、今後5年間で1兆円規模の支援を行うことを表明。
また両首脳は、南シナ海を巡る問題で、海洋進出の動きを強める中国を念頭に、海洋における法の支配や、紛争の平和的解決の重要性を確認しました。
さらに安倍総理大臣は、ドゥテルテ大統領が重要視している麻薬対策で、治療施設の整備など、日本のノウハウを提供する方針を伝えました。
フィリピンでは、麻薬などの違法な薬物のまん延が深刻な社会問題となっていて、およそ200万人が常習者とされています。
去年6月、ドゥテルテ氏が大統領に就任したあとは、警察などによる殺害を恐れ、100万人を超える人が自首しました。
こちらは去年の首都マニラの拘置所。
定員の5倍、およそ4000人が収容されていました。
その多くが麻薬の密売人や中毒者です。
立ち直りを支援するリハビリ施設の整備などが急務ですが、予算不足などから、対策は遅れています。
こうした中、中国政府は去年、薬物対策に日本円でおよそ17億円の資金協力を表明していました。
会談のあと、両首脳は、共同記者発表に臨みました。
安倍総理大臣はこのあと、オーストラリア、インドネシア、ベトナムを訪れ、各国の首脳と会談することにしています。
そして、アメリカのトランプ新政権の発足や、海洋進出を強める中国を念頭に、経済面や安全保障面での関係強化を図りたい考えです。
市場規模25兆円ともいわれる外食産業が今、揺れています。
国が飲食店を原則として、全面的に禁煙とする案を示していることに対して、店の経営に悪影響が出ると反発。
きょう、緊急の集会が開かれました。
飲食店などで作る団体が開いた緊急の集会です。
400以上ある席、すべて埋まっています。
禁煙は経営に影響を及ぼしかねないと、危機感が高まっています。
飲食店などの5つの業界団体が反対しているのは、厚生労働省が新たに示した、受動喫煙対策の案です。
原則として、建物内は全面禁煙。
違反した場合は、管理者や喫煙者に罰則を科すとしています。
出席者からは、客が減少して経営に悪影響が及ぶといった意見が相次ぎ、この案を見直すよう政府・与党に要望することを決めました。
低価格路線で売り上げを伸ばしてきた、こちらの居酒屋。
店の中での禁煙について、どのように受け止めているんでしょうか。
これまで受動喫煙を防止する対策は努力義務として、店側の判断に委ねられてきました。
この店では、客のニーズに応えるため、喫煙には制限を設けていません。
酒にたばこは付き物と考えているお客さんが、まだまだ多いのも実情です。
こちらのお店では。
影響はお酒を出す店以外にも。
50年前から営業を続けている喫茶店。
自由にたばこが吸えるため、9割が喫煙客です。
厚生労働省の案では原則として、喫煙席と禁煙席を分ける分煙も認められなくなります。
建物内はすべて禁煙。
例外的に煙を外に漏らさない喫煙室の設置は認めます。
国が規制の導入を目指す背景には、受動喫煙の深刻な被害があります。
肺がんや脳卒中などで死亡する人は、年間およそ1万5000人に上ると推計されています。
さらに3年後のオリンピックの開催も、大きな理由です。
IOCは開催国に、たばこのないオリンピックを求めているのです。
大手のファミリーレストランです。
喫煙席と禁煙席を分ける対応を進めてきた大手では、さらなる規制強化を見据えて、対応を検討しているところも多いようです。
4年前から、空気の流れを制御できる機器を導入し、分煙を進めてきた大手チェーン。
時代の流れに対応して、より踏み込んだ対策も検討しています。
しかし、きょうの緊急集会では、小規模な店舗の経営者から、反発の声が相次ぎました。
厚生労働省は、法律案を通常国会に提出することを目指していて、広く意見を聞くなどして、規制の範囲を検討する方針です。
私はたばこ吸いませんし、この煙もあんまり得意ではないので、正直、この全面禁煙、進めてほしいと思うんですが、でも、今見たみたいにたばこを吸う人やお店の人など、やっぱり人によって感じ方が違うので、簡単な話ではないなということですね。
たばこって本当、みんな、意見が違ってたりしますしね。
僕ら、周囲で聞いてみても、区切られた喫煙室があったほうが、周りに気兼ねしなくていいという、たばこを吸う人もいますし、やはりいずれにしても、国に規制されるとか、そんなのおかしいんじゃないかという意見もあったりしますのでね、受動喫煙の問題っていうのは、対策を進めることはやっぱり大事なんですけれども、強引に進めていいという話ではないんではないかと思います。
戦後日本がどのような外交を展開してきたのかを記録した外交文書。
きょう、外務省が新たな文書を公開しました。
このうち注目するのが、小笠原諸島を巡って、アメリカとの間で行われた交渉の記録です。
60年前、アメリカの施政下にあった小笠原諸島に、核兵器が配備されていたことをうかがわせる内容が記されていました。
日本が主権を回復してから5年後の1957年。
当時の藤山外務大臣は、アメリカ・ワシントンに向かい、ダレス国務長官との会談に臨みました。
今回公開された外交文書には、このときの詳細なやり取りが記録されています。
冒頭、藤山大臣が切り出します。
少数でも早く帰島を実現してもらいたい。
全然認められないということは、非常に困る。
小笠原諸島には、戦時中、およそ7000人が暮らしていました。
1944年に本土に強制疎開させられた島民たちのほとんどは、戦後、アメリカの施政下に置かれた島に、戻ることができずにいました。
藤山大臣は、島の返還問題の前に、まずは元島民の帰還を求めたのです。
しかし。
結論は否定的である。
この問題は軍当局との間で議論を尽くした。
セキュリティー・リーズンによるものである。
ダレス長官は、軍事上の問題を理由に、日本の要請を拒否。
藤山大臣は、重ねて。
軍との関係がむつかしいということは分かるが、東洋人独特の問題として、墓参の問題もある。
せめて墓参りのための一時帰島だけでもと食い下がります。
しかし、ダレス長官は最後まで首を縦に振りませんでした。
墓地については、戦争による破壊や、その後のジャングル化により、跡形もない。
本件にはセキュリティファクターがある。
日本の要請をかたくなに拒否したアメリカ。
日米の外交史に詳しい信夫隆司教授は。
その上で、アメリカ側が繰り返した軍事上の問題とは、ある秘密だったのではないかと指摘します。
実は会談の前年、父島と硫黄島に、核兵器が持ち込まれていました。
アメリカ政府が後に公開した極秘文書にも、そのことが記述されています。
領土交渉が決着したのは、藤山・ダレス会談から10年後のことでした。
1968年、小笠原諸島、返還。
元島民たちが再びふるさとの土を踏むまでに、24年が経過していました。
今回明らかになった、小笠原諸島を巡る日米の激しいやり取り。
信夫教授は、今の北方領土交渉にも共通する課題があると指摘します。
小笠原諸島に核兵器があったというのが驚きなんですけど、やっぱりこの安全保障が絡むと、交渉が厳しさを増すという現実があるんですね。
そういう現実ありますよね。
今、専門家も言ってましたけれども、北方領土の問題で見てみると、国後島とか択捉島には、ロシアがミサイルを配備したりしているわけですよね。
ですから、ロシアにとっては非常に安全保障上、重要な場所ということになりますから、そうした現実を踏まえて、今後日本として、どういう交渉をしていくかということになります。
その難しさを改めて突きつけているように思います。
NHK福島放送局の記者が、業務用のタクシーチケットを不正に使用していたことが内部調査で分かりました。
不正額は、別の手当の分も含め合わせて20万円余りで、NHKは事実関係を精査したうえで、厳正に対処することにしています。
NHKの内部調査によりますと、NHK福島放送局の20代の男性記者は、おととし7月ごろから去年9月までの間に、業務用のタクシーチケットを、およそ150回にわたって不正に使用していました。
業務に関連していたものの、緊急性がなく、通常は認められていない場合に、タクシーを使用したり、実際には乗り降りしていない場所を記載したりしていました。
また、勤務していないのに、早朝や深夜の手当を受け取っており、不正額はタクシーの分が十数万円、手当の分が数万円で、合わせて20万円余りになるということです。
NHKは、事実関係を精査したうえで、近く責任審査を行い、厳正に対処いたします。
再発防止に向け、職員に対するコンプライアンス意識の徹底を図ってまいりますとしています。
ニュースを続けます。
きのう、長崎県の五島列島の沖合で、北朝鮮船籍の貨物船、CHONGGEN号が浸水し、その後、沈没した事故。
海上保安本部は、救助した乗組員26人全員を、きょう夕方、公海上で北朝鮮船籍のタンカーに引き渡しました。
海上保安本部によりますと、貨物船は、コメを積み込んで、北朝鮮西部のナンポから、東部のウォンサンに向けて航行していたところ、なんらかの原因で浸水したということです。
サンスターは、チューブ入りの歯磨きの製品から、自社の基準を上回る数の微生物が検出されたとして、4万7000個余りを自主回収すると発表しました。
回収するのは、セッチマはみがきスペシャル、スタンディングタイプ80グラムという製品のうち去年11月15日と16日、12月21日と22日の製造年月日が示されている製品です。
健康被害のおそれはないとしています。
問い合わせは、電話が0120ー578020で、平日の午前9時半から午後5時まで受け付け、会社のホームページでは、24時間受け付けるということです。
東京都の小池知事は、きょう、都内で講演し、夏の東京都議会議員選挙について、みずからが主宰する政治塾から擁立する候補者や、都政改革に協力する会派を合わせて、過半数の議席の確保を目標とする考えを示しました。
続いてスポーツです。
タイトルをなるべく早く取りたい。
ひょっとしたら何か起きるような気はしますね。
佐々木さんです。
こんばんは。
その大相撲初場所からまいりましょう。
きょうで5日目です。
今場所、2横綱1大関を破り好調の御嶽海。
きょうは初優勝を目指す大関・稀勢の里に挑みました。
御嶽海は、突き押しで前に出る相撲に自信をつけていました。
互角の踏み込みでしたが、入れるか。
のど輪で起こす稀勢の里。
押し込んだ。
入った!上手は取れない。
ここはしのいだ、稀勢の里。
先に上手、稀勢の里が上手を引きました。
寄り切り、稀勢の里の勝ち。
御嶽海、白星にはつながりませんでした。
稀勢の里、落ち着いてやればどうにかなると、5連勝。
御嶽海は重かった、勝負どころで決められなかったと悔しがりました。
きょうの取組をどう見たのか。
元大関・栃東の玉ノ井親方に聞きました。
親方が見る勝負の分かれ目は。
去年は悲願の初優勝に届かなかった稀勢の里。
今後のポイントは。
まだまだ何かあると言っていましたね。
そうなんです、意味深な感じがありましたけど。
御嶽海、それから正代のほかにも、高安ですとか松鳳山ですとか、元気な相撲を取っている力士の名前、続々と親方の口から出てきましたよね。
その中でも稀勢の里なんですけれども、ここまで全勝とね、今場所こそなんて、期待膨らんでしまいますけど、まだ早いんですけれどもね、安定した成績で終盤につなげられるかどうか、あすは正代と対戦します。
おもしろそうです。
さあ、ではきょうの結果を見ていきます。
中入り後の勝敗です。
佐田の海、蒼国来、そして貴ノ岩、そろって5連勝です。
北勝富士は4勝目です。
角番の大関・琴奨菊は3敗目。
鶴竜は2敗に後退しました。
そして白鵬、今場所金星を挙げている松鳳山を退け、5連勝です。
続いては。
立ち上げた。
中に入れない。
おっと。
ちょっとバランスを崩した。
突き落とし。
白鵬の勝ち。
続いてはテニスの錦織圭選手。
四大大会の初戦、全豪オープンが、今月16日に開幕するのを前に、NHKの単独インタビューに答え、意気込みを話しました。
開幕を4日後に控え、錦織選手の練習には、マイケル・チャンコーチも合流。
より実戦的な調整に入っています。
全豪オープンは、2年連続ベスト8入り。
しかし、錦織選手は四大大会の中で、一番難しいと捉えています。
悲願の四大大会初制覇へ。
錦織選手がキーワードとして挙げたのは。
集中力です。
年明け早々にあった前哨戦となる大会、準優勝、調子よかったですよね。
本人もしっかりいい準備はできていると思って、自信をのぞかせていましたから、楽しみです。
期待しましょう。
続いて、FA・フリーエージェントで移籍し、今シーズンから巨人でプレーする陽岱鋼選手。
新天地での自主トレーニングを公開しました。
ことし初めて、川崎市のジャイアンツ球場で自主トレーニングを行った陽選手。
巨人は去年、固定できなかったセンターのレギュラーとして期待しています。
陽選手は、マシン相手のバッティングに、軽めのノックなど、およそ2時間のトレーニングをこなしました。
では続いて、気象情報、斉田さんです。
こんばんは。
日本海には寒気に伴う雲がびっしりと広がっていて、次々に流れ込んできています。
ただ、詳しく見ると、日本海の雲は、西側と東側で形が違うことが分かります。
これは西風が吹いている範囲と、北西から風が吹いている範囲ですが、この風がぶつかる境目で、雪雲が特に発達しています。
この雲が流れ込んでいる新潟県付近の山沿いで、特に積雪が増えています。
この範囲、このあと南下してきそうです。
雪の予想、詳しく見ていきましょう。
今夜10時から見ていきます。
あすの朝にかけては北陸周辺、紫色の表示がありますが、雪が強まりそうです。
このあと日中を見ていくと、次第に南下して、岐阜県や近畿北部付近でも雪が強まりそうです。
さらにこのあとです。
あさって土曜日の朝には、名古屋周辺など、太平洋側にも雪雲が流れ込みそうです。
予想される雪の降る量です。
あす夕方までの多い所で、新潟県で80センチ、東北の日本海側で70センチなど、日本海側で広く大雪となるおそれがあります。
そしてあさって土曜日、日曜日は、太平洋側でも大雪となるおそれがあります。
交通にも大きな影響が出るおそれがあります。
車の運転はタイヤのチェーンなどが必要です。
山では雪崩にもご注意ください。
では、あすにかけての天気図です。
動かして見ていきましょう。
日本付近は強い冬型の気圧配置が続きます。
さらに強い寒気が流れ込むため、あすは日本海側、広く雪となりそうです。
では各地の天気と気温、詳しく見ていきます。
2017/01/12(木) 21:00〜22:00
NHK総合1・神戸
ニュースウオッチ9▽トランプ氏記者会見でなにを語った?専門家がスタジオ分析[二][字]

トランプ次期大統領記者会見で何を語った 専門家がスタジオ分析▽軽井沢バス事故1年教え子6人がけがした尾木ママが語る苦悩…▽禁煙で揺れる飲食店あなたはどう考える?

詳細情報
番組内容
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】斉田季実治
出演者
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】斉田季実治

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