【ワシントン=共同】米首都ワシントンで20日に行われるトランプ次期大統領の就任式に約50人の民主党議員がボイコットする見通しだと主要メディアが17日伝えた。公民権運動の闘士として知られる黒人の民主党下院議員ルイス氏が欠席を表明していたが、ボイコットの動きが拡大した。
ルイス氏は13日放送のNBCテレビのインタビューで、トランプ氏は大統領選でロシアの支援を受けたなどとして「正当な大統領とは思わない」と批判し、就任式を欠席すると表明。これに対し、トランプ氏が14日、ツイッターでルイス氏を「口先だけ」などと非難したことから、民主党議員の間でトランプ氏への反発が広がった。
ルイス氏は黒人指導者キング牧師と1963年のワシントン大行進に参加するなど公民権運動を推進したことで知られる。
ルイス氏は約30年の議員生活で初めて就任式を欠席すると述べたが、ワシントン・ポスト紙電子版は、ルイス氏は2001年のブッシュ前大統領の就任式でも欠席したと報道。トランプ氏は17日にツイッターで、ルイス氏が欠席は初めてだと表明したのは「間違いかうそだ」と指摘した。