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 特殊詐欺事件に関与した疑いがあるとして、長野県警は17日、山梨県中央市西花輪のプロキックボクサー寺田亮太容疑者(24)を詐欺容疑で逮捕し、発表した。

 捜査2課と松本署によると、寺田容疑者は昨年7月14日、仲間と共謀し、長野県佐久市に住む70代の女性に息子を装って「今日中に業者に3500万円払わないといけないのに払えなくなった。一部を用立ててくれないか」などとうその電話をかけ、現金1千万円をだまし取った疑いがある。県警は、寺田容疑者が詐欺グループでターゲットのリストを作る役割などを担っていたとみて調べている。

 甲府市の所属ジムによると、寺田容疑者は2009年にプロデビュー。13年にはJKI日本フェザー級の初代王者になったという。ジムの代表は朝日新聞の取材に「(寺田容疑者は)まじめな青年で、まさに青天のへきれき。事実なら一番やってはいけないことであり、(ジムからの)除名処分を検討する」と話した。