軽自動車が昔に比べ販売価格が高くなった理由とは?その理由を調べてみた
軽自動車は安い?
どうせ車を購入するのならば維持費が安かったり、燃費が良かったりする車がいいですよね?軽自動車は車体価格も安く、燃費もよく、維持費が安いという話を誰しも耳にしたことがあると思います。
昔に比べると性能もよくなってきて、コンパクトカーにも引けを劣らないデザイン性、さらには快適な乗り心地や安全にも貢献しています。さらに、維持費としてかかる税金や車検の費用なども普通車に比べてとても安くなってきています。
【2016年最新版】国産軽自動車ランキング上位10モデルの価格や性能を比較
軽自動車が値あがった?
軽自動車は、かつては100万円前後、高くても150万円あれば新車で購入することができました。普通車でもコンパクトカーでも諦めていた層には手を出しやすく、不景気も相まって軽自動車は人気になってきました。
しかし、近年発売されている軽自動車の中には200万円する軽自動車も出てきています。
確かに現在でも100万程度で購入できる軽自動車も多くありますが、現在の売れ筋の軽自動車はおおよそ150万から200万円の間という価格帯になってきており、確かにかつてよりも全体的に軽自動車の値段はベースアップがなされているようです。
値上げの理由
ではどうして軽自動車の価格はあがってきたのでしょうか?
増税
まず一つ目の要因として挙げられるものとしては、消費税の増税があります。
何を買うのにもついてくる消費税ですが、車のような大きな買い物をするときには、5%と8%の消費税では大きく異なってしまいます。
そのため、消費税が上がったことも大きく車本体の値段が上がったことに影響していると言えます。
自動車税にまさかの展開!?消費税アップで自動車税廃止が、新税追加に代替!?
消費税10%増税がすぐそこに!自動車は消費税増税でどう変わるかまとめてみた
装備の変化
さらに過去と現在で車の装備が大幅に変わった点も挙げられます。
自動車に関する法律も様々に変わり、装着が義務化されたシステムも存在しています。
自動ブレーキといったオプションを装備する車が増えてきたり、かつては高級車の上級グレードにのみ装備されていた横滑り防止装置が当たり前の装備になっています。
かつてはオプションだったものが今では装着義務化されている、となると確かにその装備分の値段が付加されても仕方がないかもしれません。
最近搭載されているカーナビゲーションシステムやオーディオもオプションでは10〜20万程度するシステムです。また、主婦層には必須ともいえる両側スライドドアなどといったシステムも10万〜30万円ほどします。
話題の自動ブレーキシステムを国産自動車メーカーごとに徹底比較
運転支援システム
目に見えないところでは「運転支援システム」の採用も多大なるコストがかかってしまいます。
駐車するのに自動でアシストしてくれるシステムが多い運転支援システムでは、センサーにカメラを使用したりするので、かなり費用がかかることが想像できます。
パーキングアシストで駐車を簡単に!各メーカーが搭載するパーキングアシスト機能まとめ
エコ技術など
ハイブリッドカーやアイドリングストップをはじめとした現在ではエコカーやエコ技術が発展していることも一つの要因です。
排ガス規制への対応には内燃機関のエンジンの細かな制御を実施するために非常に多くのセンサーやコンピューターを搭載することになります。ハイブリッドカーにはバッテリーやモーターが必要となります。環境に優しい新設計のエンジンがどんどん導入されることにより、パーツ費用や技術開発費がプラスでかかり、結果値段に反映されているのです。
今さら聞けない?エコカーにはどんな種類がある?その特徴と代表車種を徹底解説
安全性能を高めた原材料が影響
軽自動車は簡単に交通事故で潰れてしまう、と言った話を聞いたことありませんか?
普通車よりもボディが小さくなるので、衝撃によって簡単に潰れてしまいました。現在では衝撃に耐えられるように骨格には高張力鋼板という特殊な素材を使っうことも増え、こういった素材の値段も変わってきています。他にもアルミや触媒用の希少金属など、車に扱われている金属が高騰しているのにも理由があります。
為替も影響
為替がかつてより円安傾向であることが影響を与えている場合もあります。基本的に日本は輸入が多い国なので、原材料は海外から仕入れることがほとんどです。それゆえに、円安になると車の原材料は高騰し、車の値段も上がってしまうということです。
まとめ
軽自動車が昔よりも高くなっていますが、高くなったのにはそれなりに理由がありました。円安や使っている素材が変わったことによる原材料の高騰、開発などのシステムによる値段、装備などの数の変化などが挙げられます。しかし、軽自動車は普通車に比べて維持費も安く、自動車税や車検の費用などによって普通車に引けをとりません。
結局は自分が乗りたい車に乗るのが一番いいと思いますが、維持費なども安くすむ軽自動車を検討してみてはいかがでしょうか?
軽自動車に関連するまとめ記事
なんで軽自動車のナンバープレートの色は黄色なのか?調べてみた
軽自動車に「軽油」って本気!?考えられないガソリンの給油入れ間違いが多発中!