2017年1月17日21時25分
第29期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催)でタイトルを防衛した渡辺明竜王(32)の就位式が17日、東京都千代田区であった。ソフトの不正使用疑惑に絡み、昨年10月の開幕直前に挑戦者が交代するなどの混乱が生じたことについて、渡辺竜王はあいさつの中で「メディアの取材に応じたことで三浦(弘行)九段、読売新聞社様、将棋ファンの皆様方にご迷惑をおかけしました。申し訳なく思います」と謝罪した。
七番勝負は当初、三浦九段(42)が挑戦者に決まっていた。開幕直前、渡辺竜王は三浦九段が対局中にソフトを使って不正をしている疑いがあることを指摘し、週刊誌の取材に応じた。この記事の掲載が一因となり、竜王戦への影響を考えた日本将棋連盟が、三浦九段を出場停止処分とし挑戦者を代えた。連盟から委嘱を受けた第三者調査委員会は、三浦九段の不正の証拠がなかったと結論づけている。
また、読売新聞社の取締役最高顧問で主筆代理の老川祥一氏はあいさつの中で「今回の事態を踏まえて、将棋界が正常な環境の下で大きく発展していくことを期待している」と述べた。
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