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ネタバレ感想『CROSS and CRIME (クロスアンドクライム)』【3行で分かるあらすじ】

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葉月京の禁断のラブサスペンス漫画クロスアンドクライムの作品情報からあらすじ、ネタバレを含む感想までまとめています。かなり胸糞悪い性暴力を含む描写があるので苦手な人は注意してください。試し読みのできる漫画なので気になる人はチェック!

さてー!

年末に読んだ漫画紹介、第三弾です。

怖い系のものがメインだったのですが、この作品は怖いというより胸糞の悪い作品になっています。

内容としては、仲睦まじい2人の恋人とその2人に嫉妬する男の愛憎劇になっています。

ありがちな設定ですが、この男のセクシャリティの意外性などがこの漫画の人気の秘密なのかなという印象。

元々大人向けの作品をリメイクしてヤングチャンピオンにて連載を開始した漫画です。

なので、かなり際どい官能シーンもたっぷりになっています。

読んでみれば、なるほどなと納得できるんじゃないかと思います。笑

なので、男性から昼ドラ的な愛憎劇が好きな女性まで楽しめる作品だと思います!

【作品情報】

  • ヤングチャンピオン秋田書店)にて連載されていた官能ラブ・サスペンス漫画
  • 葉月が別名義で手がけた成人向け作品『SEX CRIME』をセルフリメイクした作品
  • 2014年に発売された12巻で完結

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登場人物

戸叶優香(とかの ゆうか)

矢崎の恋人で人気バンドのゼロサムゲームのファン。

矢崎 典一(やざき のりかず)

優香を恋人に持つ、新米新聞記者。ケイトとは、高校時代の軽音部の先輩にあたる。

佐伯敬人(さえき けいと)

ゼロサムゲームのヴォーカル。

3行で分かるあらすじ

♯1

新聞記者の矢崎は、かつて付き合いがあった縁から人気バンドのケイトを取材することになる。

優香がケイトのファンであったこともありその取材に同行させるが、矢崎に思いを寄せるケイトは内心良く思っていなかった。

取材後の食事の際、矢崎の悪酔いをケイトが介抱する形になり、優香が1人になったところをバンドのメンバーに無理矢理個室に連れ込まれてしまう。

♯2

優香はケイトのバンドメンバーということもあり、ある程度信用していたが突如襲われることに…。

矢崎はそんなことを知る由もなく、ケイトと昔話に花を咲かせていた。

帰宅後、ケイトは憧れの先輩である矢崎を奪われた優香に対する憎しみに1人悶え苦しむ。

♯3

ケイトへの取材で会社での評価はうなぎのぼりの矢崎だが、その後優香とは連絡が取れずにいた。

一方、優香は個室で襲われたことのトラウマから夜も眠れず苦しんでいた。

誰にも相談することが出来ずにつらい思いを1人で抱えた優香は、苦しみから逃れたい一心でガスを開気っぱなしにすることを思いたつ…。

♯4

気を失った優香は、子供の頃虐待を受けていた女の子との思い出を回想する。

間一髪のところを救われていた優香は、ケイトが自殺の原因になった出来事を知っていて驚く。

その出来事を忘れる決心をしたと伝える優香だが…。

♯5

同性愛者として描かれてきたケイトだが、追っかけの女の子・沙耶と接点を持っていた。

何もかも忘れる為にも大学生活に戻る優香だったが、いきなりケイトが再び目の前に現れる。

そして、また再び襲われた現場に連れていかれることになってしまう…。

♯6

優香が襲われたバーは、ケイトのバンドメンバーがファンの女の子と関係を持つ為の場所であることを伝えられる優香。

先輩の大切な人を守ることが出来なかったことを後悔しているという。

しかし、優香はケイトが自分にトラウマを忘れさせない為にここに連れてこられたことに気づいてしまう…。

♯7

新人記者の遺族から被害者の生前の写真を引っ張ってくる仕事で、ストレスを感じていた矢崎。

癒しのひと時に関係をせまるが、優香は襲われたトラウマが蘇り拒絶してしまう。

事情を知らない矢崎は、ショックを受けて憤りをぶつけるも翌日には、冷静になり後悔することになる。

♯8

矢崎と優香、ケイトの3人はプライベートでもよく遊ぶようになっていた。

しかし、矢崎の愛情や優しさを一身に受けている優香を見てケイトの嫉妬心は、高まるばかり。

そんなある日、ケイトはライブに遊びに来た優香の友達を打ち上げに呼び出す。

♯9

優香は友達があの店にいることを知り、慌てて現場に駆け付ける。

再び、バンドメンバーに絡まれるが、今度はケイトの助けもあり無事に店を後にすることができた。

ケイトは、他のバンドメンバーとは違うと確信する優香であったが…。

ネタバレ感想

複雑なセクシャリティが絡んでくるのが新鮮

ヴォーカルのケイトですが、彼のセクシャリティがこの作品の全てと言って良い気がします。

いわゆる愛憎劇なんですが、キャラ設定やストーリーなんかは恥ずかしくなるようなものが多いです。

自分はしがないサラリーマンだけど、昔の仲の良い友人が人気バンドのヴォーカルで…。

というのは、なんか一歩間違えるとちょっと痛いやつの友達自慢に見えてきますよ。笑

ただ、この漫画を面白くしているのはケイトのキャラクターにあると私は、思いました。

矢崎に想いを寄せるケイトを見て、これは同性愛絡みの話か、と思いましたがそこからさらにもう一捻り。

実は、バイセクシャルでケイト自信も他のバンドメンバーと同じで、ゲスな人物だったと…。

あまり、表には出さないもののアイドルやカフェ店員などきっちり手を出していたことが最後に明らかになります。

ただ、男に関しては矢崎に対して一途な想いを寄せているという設定。

いわゆるBLに興味があるわけではないのですが、男が好きなんじゃない、お前が好きなんだ的な奴でしょうか。笑

ただ、このキャラクターの底が見えない愛憎劇というのが新鮮で飽きずに最後まで一気に読むことができました。

まとめ

決して後読感の良い漫画ではありませんでしたが、いままで読んだことのないタイプの漫画で刺激的でした。

三角関係なんかは少女漫画的で愛憎劇は昼ドラ、それでいてしっかり性描写や暴力描写も出てきます。なおかつ、男×男要素まであるので一体どこをターゲットにしてるのかとツッコミを入れたくなる部分もありました。笑

この複雑な人間関係が、この後どのように発展していくのか気になりますね。

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