不調を感じつつも、ついつい後回しにしがちな日本人。世界有数の長寿国であるが、果たして日本人は健康なのか? 医学や科学は日進月歩。一昔前の常識にとらわれていては、早死にや突然死のリスクも高まる。マルチタスク、朝の会議、バリウム検査はNGなど、錆びた知識を一新すべし!
歯周病が認知症の原因? 大病と歯に密接な関係
日本人の8割が歯周病といわれている昨今。しかし、その多くが自覚症状のないまま放置されているという。
「そもそも、歯周病になるのは、歯磨きに対する間違った認識に原因があります」
そう語るのは、表参道矯正歯科院長の川崎健一氏。歯ブラシで取り除ける歯垢は、全体の60%程度と言われており、残り40%の汚れはそのまま残る。それが歯周病の原因だ。デンタルフロスや歯間ブラシの併用はもはや必須――という新常識を知らないアラフォーは意外と多い……。
歯周病になったが最後、その弊害は口内だけに留まらない。近年の研究で、歯周病の原因菌がアルツハイマー型認知症を引き起こすタンパク質の蓄積を手助けしていることもわかっているのだ。