【巨人】由伸監督、V奪回へ「新化6か条」掲げ決意表明
巨人・高橋由伸監督(41)が16日、日本一奪回への「新6か条」を掲げた。都内のホテルでスタッフ会議を開き、昨年の5か条を改め〈1〉防御率2点台〈2〉3失点以下を90試合〈3〉新勝利の方程式の構築〈4〉4点以上の試合を75試合以上と号令し、昨季からの〈5〉打率2割6分と〈6〉バント成功率8割も継続。17年は「接戦に強く僅差でも守り勝てる投手力を中心とした野球」もテーマにし、2月からの宮崎キャンプに向かう。
種を植え、水をまいて迎える就任2年目。由伸監督は強固な決意を持って、全スタッフに号令した。「勝つこと、日本一になることしか考えてない」。その上で攻守におけるノルマ“6か条”を設定した。選手個々の能力を把握し、自身の経験もプラスに変えて常勝軍団を構築する。新スローガン通りに「新化」を果たし、「打倒・広島」を成し遂げるためにも、越えなくてはいけないハードルばかりとなった。
《1》防御率2点台
指揮官はまず、今季のチームテーマとして『接戦に強く僅差でも守り勝てる投手力を中心とした野球』を掲げた。ディフェンス面の重要性を説き、リーグ3位に終わった防御率3・45からの改善を求めた。
先発投手陣の層は厚くなった。FAで山口俊、トレードで吉川光を獲得。菅野、マイコラス、田口の3本柱に続く形となれば可能な数字ではある。だが、先導役となる大黒柱の存在があってこそ。防御率、奪三振の2冠を獲得した菅野の、さらなるレベルアップが大前提だ。指揮官は「エースとして常に勝つこと。こちらが投げてほしい試合には確実に投げてくれること」などと、昨年9勝からの飛躍を絶対条件とした。
《2》3失点以下を90試合
先発投手が最低6、7回を投げ、ゲームメイクしてこそ成り立つ数字だ。今オフの大補強は、先発陣の相乗効果を生むことも狙いの1つで、防御率1位の菅野が2・01だから、続くような高いレベルでの争いが展開されれば失点は減るはずだ。
《3》新勝利の方程式の構築
終盤を支配することは、3年ぶりのリーグ制覇に直結する。昨シーズン、守護神の沢村とマシソンの2人が防御率2点台で、主に終盤を担った。だが、ここに加わるはずの山口鉄が、63試合で1勝6敗、防御率4・88と自己ワーストに終わった。代役候補の田原誠や戸根も防御率は3点以上と絶対的な信頼までは得られず、昨年の逆転負けは38試合もあった。「すべての数字を良くしないといけない。当然数字が良くなれば勝てる確率は上がるわけだから」と新たな方程式を作り上げる方針だ。
筆頭となるのが、新外国人のカミネロ(前マリナーズ)だろう。昨年、全米3位の164キロをマークした剛腕で、FA補強した森福も候補の一人に挙がる。山口鉄の復活も含め、最低でも7~9回をこの5人で“完封”すれば自然と防御率は上がってくる計算だ。由伸監督が「昨年から選手には常に結果がすべてだと伝えているので」と言うように、オープン戦で勝ち抜いた選手だけがポジションをつかみ取り、それが数字の結果として表れることを確信している。
《4》4点以上を75試合以上
もちろん、野球は攻守のバランスがあってこそ。昨季は4点以上が63試合で43勝20敗。対して3点以下では28勝49敗3分け。勝率の面でも攻撃力アップは不可欠だ。
昨年に引き続き
《5》チーム打率2割6分、《6》バント成功率8割
も掲げ「昨年の数字が改善されたかとなると、まだまだ頼りない部分が多かった。そこに対する課題、目標に大きな変わりはない」と現実を見つめている。
あえて〈1〉~〈6〉の高い目標を設定したのは「数字が良ければ勝てるというわけではないが、分かりやすいし目指しやすい」という考えからだ。打者ではFAで陽、新外国人でマギーも入団した。すべては、17・5ゲームも離された広島に勝ち、日本一奪回を達成するためだ。指揮官は「セ・リーグの中では独走して優勝したわけだから、何とかそこに勝たないといけないのはあると思う」と強調し、会見を締めくくった。(水井 基博)