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真っ赤な鋼、刀匠が伝統の打ち初め 荒尾市 2017年01月03日

真っ赤な鋼、刀匠が伝統の打ち初め 荒尾市の写真、図解
日本刀の打ち初めで、熱した玉鋼を鍛錬する松永源六郎さん=荒尾市
 荒尾市の刀匠、松永源六郎さん(68)が3日、ことし1年間の作業の安全を願う新春恒例の打ち初めをした。真っ赤に熱された鋼に槌[つち]が打ち降ろされると、火の粉が勢い良く飛び散り、作業場は熱気にあふれた。

 松永さんは、自宅敷地内にあるほこらに祭る製鉄の神に祈願し、工房で作業を開始。有明海で取れた砂鉄などでできた玉鋼[たまはがね]を松炭の火で1400度に熱した後、機械式の大きな金槌で鍛錬した。

 松永さんは1978年に独立し、日本刀を年間10~15本製造している。工房は毎年500人ほどが見学し、最近は外国人のほか、刀に興味を持つ「刀剣女子」も訪れるという。

 松永さんは「打ち初めをすると、新たな一年が始まったなと安心する。地元に根付いた素材を使い、日本刀の伝統を継承したい」と力を込めた。(前田晃志)


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