私が復讐掲示板を利用していたのは16~19歳の頃です。
復讐掲示板とは復讐したい人が書き込みをして仲間や依頼をするところです。
復讐掲示板はいくつも存在していました。
私が利用していた理由は単純明快で復讐したい相手がいたからです。
復讐掲示板で知り合った人たちについて書きます。
復讐詐欺師
彼とは会ったことはなく、電話とメールのみです。
復讐掲示板を通して相談のメールから始まり、電話になりました。
男性、40代くらいの方です。
子供の私からしたら、おじさんですね。
探偵をしていると言っていました。
ざっくばらんな関西弁でした。
親しみが込める話し方です。
「そっか!きよ君は~なんやな!^^」みたいな感じですね。
相談していく中で信頼を寄せていきました。
私の復讐相手の家族のブログを見つけて私に教えてくれたこともありました。
これは事実でした。
ただ虚言らしいことも多く、「〇〇という芸能人と飲んでるから、きよ君もおいで」と言って、いざ行こうとしたら、「いやぁ、帰ってしまった」ということもありました。
胡散臭い人ですが、当時の僕は純粋だったので信じていました。
そして絶望的だった僕は頼りになる味方が出来たようでした。
態度が急変
最後は、調査か何をしてもらうためだったのか、僕も忘れたのですが、1万円を振り込んだら、急に態度が変わりました。
「なめてんのか、その態度は。お前の相手なんてしてられるか、殺すぞ、ガキ。二度と連絡するな。」
僕はびっくりしました。
あんなにやさしかったのに、、、どうして、、、。
このときは依存に近い、頼れるおじさんのように思えていたので少し悲しかったです。。。
最初からお金目的だったのだと思います。
数週間から一か月で一万円です。
きっと僕は効率の悪い金にならないカモだったでしょう。
メールと電話のみの関係ではありましたが、当時の僕は毎晩泣いて、病んでいたので、騙されたとはいえ、その間だけは少しだけ救われていました。
復讐の詐欺は多い
実は復讐掲示板を利用した詐欺というのは多いのです。
私がメールと電話のみの関係でお金を払ってしまったように精神的に不安定な状態だからこそ詐欺が成立しやすいのです。
そして復讐掲示板を利用している人達は精神的に不安定かつ正常な判断力を失っています。
「復讐」のことしか頭にはないのです。
不倫相手(女)が妻の殺害依頼で合計一千万以上払ったが実行されることはなかったという事件もありました。
表に出ていないだけで、復讐掲示板を利用した詐欺は多いです。
普通は表に出ないですよね。
「お金を払ったのに復讐してくれないんです!詐欺です」なんて警察に被害届け出すわけにはいきません。
ただそれはあくまでも「普通」の話であって、依頼者は「普通」の状態ではないので、正常な判断は出来ずに、警察に言ってしまう可能性もあります。
その辺は詐欺する側もやり過ぎないように、足がつかないように気をつけた方がいいと思います。
あとこういう詐欺ばかりしている人や団体、掲示板などは復讐者の噂になっており、ネットで晒されてしまいます。
だから復讐の依頼をするにしても「ああ、ここは悪い噂多いからやめたほうがいいな」ということになるわけです。
大抵、詐欺の手口は同じで調査するとか、実行すると言って、お金を振り込んでもらっても、何も調査はしないし、実行はしないのです。
または行っているフリをして、さらに金額を要求して振り込んでもらいます。
先ほどの不倫相手が妻の殺害依頼した件も復讐業者は実行しているふりだけして、さらに金銭を要求して振り込んでもらっていたそうです。
毒として渡したのは風邪薬だったとか本当かどうかわからないですが、そんな事件でした。
女性が復讐依頼する場合は大抵が恋愛のもつれ、男です。
ほとんどと言ってもいいくらいです。
私が見たり、メールしたり、実際に会った人たちは全員そうでした。
そう、私は女性の復讐者に会っていました。
僕が復讐者の代わりに復讐をするんだ
僕は復讐詐欺をする人が嫌いでした。
復讐者は何かしら辛い思いをした上で頼っています。
私自身、経験があるので分かりますが、正常な判断力はなくなっています。
そういう人を対象に詐欺、騙す行為をすることが同じ復讐者として許せなかったのです。
だから、僕自身が復讐者の代わりに復讐をすることにしたのです。
DVを受けて声を失った女性
一人目の復讐者は元交際相手からDV(暴力)を受けて、流産してしまい、精神的ショックから声を発することができなくなった女性です。
二十代終わりか三十代前半くらいに見えました。
ヤフーで働いていました。
元交際相手もです。
後ほど会社に電話するのですが、ヤフーの関連か子会社か本社かは忘れました。
僕からしたらどうでも良かったです。
彼女とは何度かメールをした後にお会いしました。
お会いした回数は二回だった気がします。
マックで会って、彼女は筆記か携帯で文字を書いて僕とは会話のやり取りをしました。
身なり、振舞い方は落ち着いた印象でした。
特に不細工、モテ無さそうというわけでもなく、普通の容姿でした。
私たちはともに復讐者であることと実際に顔を合わせたということもあって親しくなります。
親しくといっても笑い話をするような雰囲気ではないです。
落ち着いた雰囲気でお互いに復讐について話をしました。
当時は私も若いので彼女の復讐理由をそのまま信じていましたが、今となっては片方だけの言い分なので違うところもあるでしょう。
彼女の頼みたい内容は簡単で彼の働いている会社に電話してもらいたいということでした。
彼女と彼は同じ会社ですが部署は違います。
会社に電話して彼に代わってもらい彼に対して、流産やDVの事実を話して欲しいということでした。
彼は会社にバレることを恐れているようです。
でも彼女も同様に会社にバレたくないようです。
複雑ですね
私は「本当にそれだけでいいのですか?〇〇さんが受けた暴力と同じように折るなどボコボコにしてもいいのですよ」と確認しましたが、断られました。
最初は電話のみで揺さぶって脅し、その後に少しずつ復讐していくのかなと思いました。
自分がDV受けたから逆に同じことはしたくないのか、それともまだ好きな気持ちがあるから痛めつけたくはないのか。。
事実はわかりません。
彼女しか知らないことだし、それを聞くこともしませんでした。
ちなみに当時の私は今と違ってデブではありません。
40キロくらい痩せています。
空手の組手では全国大会に出ています。
つまり復讐者の復讐相手に「暴力」を実行する最低限の「力」はありました。
そして私は純粋な復讐者であるからこそ、純粋な復讐者の味方でもあり、仲間です。
ゆえに料金は一切もらっていません。
無償です。
電話してみた
電話しました。
会社の方に彼の名前を伝えて、女性の苗字を伝え「〇〇さん(女性の名前)の代理の〇〇(私の名前)です。、〇〇(彼の名前)さんはいますか」と代わってもらいました。
彼氏は最初からパニック状態で、興奮していました。
かなり慌てているのが電話越しで伝わってきます。
私「あなたの暴力によって流産して、話すこともできなくなったわけですが、このことについてはどうするつもりですか?」
彼「え、え、誰なんですか?どういう関係ですか??〇〇(女性)の下の名前は知っていますか?」
彼女とどれくらい近い関係なのか知るために聞いたのでしょう。
私「あなたの質問に答えるつもりはないです。」
彼は会社に言われることを恐れているようでした。
あとは何を会話したか忘れましたが、切りました。
とりあえずの先制攻撃は終えました。
やっとこれからさらなる復讐が始まるのだと覚悟していました。
結果
漫画ではないので現実の結果はつまらないものです。
彼女は我慢できなくなったのか、彼が興奮して詰め寄ったのか、会社でみんなの前で揉めてしまい、会社に事実が知られることになりました。
彼が飛ばされたのか、居場所がなくなり自分で辞めたのか、その辺は忘れました。
僕は「それだけでよかったのですか?」と確認しましたが、今となってはもうこれで良かったようです。
これ以上、私が行うこと、復讐は必要ないようでした。
落ち着いて優しい雰囲気の女性でした。
今、思えば、あちらからしたら、だいぶ年下なのに私のことを対等に敬意を示して扱ってくれました。
年上ゆえにあえてそのように振舞ってくれたようでした。
この後も何度か彼女とはメールをすることになりますが、復讐の縁が切れたらそれで終わり、自然と関係は離れていきます。
私は次の復讐者を探しました。
生活保護で覚せい剤中毒の女
二人目の復讐者は、生活保護を受けている女性でした。
年齢はうろ覚えです。
実はというと先ほどの女性もそうですが、年齢自体を聞くことはしません。
あくまでも外見でおおよその年齢を言っています。
ただこの女性は覚せい剤をやっている影響か、見た目が不自然にむくんでいる膨れていて、何才なのかよくわからないのです。
二十代後半から三十代後半なのかなぁという印象です。。
彼女とはメールから電話になって彼女の家に行くことになりました。
今、思えば自分の家に知らない男を呼ぶなんて危ないなと思います。
これも覚せい剤の影響か判断力が鈍ってるのでしょうか。
それとも僕の年齢や話した感じで信頼したのでしょうか。
確かに復讐代行のような怪しげな連中とは違い、僕は同じ復讐者であるからこそ信頼しやすい、打ち解けやすいとは思います。
とにかく復讐代行業者の連中の怪しさは半端ないです。
演出しているのか、舐められないためか、怖がらせるためか。
例えばイタズラを防ぐ、または大抵は詐欺なので返金求められるときのために危ないイメージを持たせる、などでしょうか。
彼女の家に行きました。
場所は忘れましたがわりと都内でした。
交通の利便は良かった記憶があります。
ロフトつきのマンションで、7畳くらいですかね。
わりと広めで綺麗でした。
彼女の見た目はやけにむくんでいるので悪いです。
虚勢はるようなところがありました。
僕に対しては「こうすればいいんだよ!何とかしてやるよ。」みたいな実際には何も出来ないのですが、そうやって強気?虚勢?はるようなところがありました、少し上に立ちたがる感じでしたね。
当時の僕は精神的にかなり弱っていたので彼女のそういうところは虚勢であったとしても少しだけ嬉しかったです。
今の僕からしたら彼女のそういうところは嫌いでも好きでもありません。
ただ彼女自身がそう言ってもらいたかったのかもしれないなと思います。
生活保護を受けていましたが、パソコンを持っており、それで何か副業をしていました。
何をしていたのかは忘れたし、具体的に聞いていません。
実質は生活保護のお金だけではなく他にも収入源は少なからずあったということです。
確かに貧しくは見えませんでした。
それに覚せい剤を買えるだけの金銭的な余裕はありました。
彼女の復讐相手は元交際相手でした。
前回と同じです。
女性の復讐相手は恋愛絡みがほとんどです。
これマジです、メールや電話は結構していますが、僕が対応したケースは全員そうでした。
これ復讐テストに出てきますからね^^(笑)
女性の復讐相手は交際相手、元交際相手つまり男です。そして好きな男の「女」です。
結局は恋愛、恋、関連ですね。
で、この女性の交際相手は土方です。
理由は聞いてもよくわからなかったです。
浮気された上にフラれたみたいな感じでしたね。
子供の僕にはよくわからないし、何が正しいとか判断するつもりもありませんでした。
相手が復讐を求めるなら力を貸すだけです。
今なら何が正しいのか内容を吟味するかと思います。
お金を要求するかもしれません。
リスクは実行者にもあります。
そして実行が成功してもメリットは依頼者にしかありません。
せめて金銭でメリットを得たいですよね。
何もメリットは金銭に限りませんが・・・・。
僕はまた「相手をぼこぼこにしましょうか?」と暴力の提案をします。
土方なら骨折でもすれば仕事はできなくなる、お金入らなくなる、一石二鳥かなと思ったのですが、今思えば甘すぎます。
この辺が子供な考え方なのでしょうね。
今ならそんな手ぬるいことは絶対に提案しません。
それにボコボコにすると言っても僕はなんだかんだ甘いので、相手が謝ったり、泣いたら、それ以上、手を出すのは難しいと思います。
これまでそうでした。
相手の女性は元彼氏は喧嘩強いからやめたほうがいいと忠告されました。
そしてどれだけ彼氏が喧嘩が強いのかという話をひたすら聞かされましたが、何一つ覚えていません。
どこが自慢げに元カレの喧嘩強さを語っていたのは覚えています。
やっぱりまだ好きだったのでしょうね。
当時の僕は(確かに土方というだけで強そうだな。下手したらこちらがやられるかもしれないな。)と思っていました。
「じゃあどうしたらいいのですか?」と聞きましたが、明確な回答はありませんでした。
この日はひたすら彼の話を聞かされていました。
僕は何をしてもらいたいのか、どう復讐したいのか教えてもらいたかったです。
彼女自身、どう復讐したいのかわからないのかもしれないなと思いました。
とにかく相手をぐちゃぐちゃにすればいいのかなと考えました。
でも僕も復讐者だからわかりますが、勝手に自分の復讐相手に対して自分の意図とは別のことをされると非常に不愉快です。
ある意味、復讐相手は自分にとって大事な存在なのです。
だから勝手に行うわけにはいかないなと我慢しました。
今、思えば彼女は復讐をしたいというよりは彼と縁を戻したいのだろうなと思います。
注射器を取り出す
突然、注射器を取り出しました。
彼女は覚せい剤をやり出したのです。
電話やメールでは聞いていませんでした。
僕は粉?鼻から吸うのなら見たことがありましたが、目の前で注射器でやり出すのは初めてでした、生々しくて引いてしまいました。
しかも、いきなりだからです。
我慢できなくなったのでしょうか・・・。
僕がドン引きしていることに彼女は気づいてしまいました。
「2人だけの秘密だからね」と何度も何度も念を押されました。
僕はそのたびに「わかったよ」と言いました。
バイク便で運びの人が持ってきてくれるとかどうとか言っていましたね。
いつから覚せい剤始めたのか、値段はいくらなのか、どんな気分になるのか、と今なら知的好奇心で聞くのですが、当時の僕は引いていたのと、復讐と関係ないことは興味ないし、相手に聞くべきではないと思っていました。
脅しのメール
この日は解散となり、僕は彼女の家を出ました。
泊まるかどうかという話にもなった気がしますが、覚せい剤を注射でやってるのを見て、僕は帰りたくなりました。
所詮は僕はこどもだったのです。
全然関係ないですが、相手は少しだけ僕に「男」を意識していたところがありました。
でも僕は彼女は女性として見れなかったし、そもそもセックスは嫌いで女性を叩くか、女性から叩かれることし興味ないのです。
いや、当時は叩かれることしか興味なかったですね。
今はやる方もやられる方もどっちもいけます。
でもセックスは性的には興味ないです。ある意味、安全な男ですね。
こうして帰宅したのですが、帰宅途中にも「誰にも言うな」とメールがありました。
私は「もちろん言わないよ。」と返信しました。
それなのにそれから数日にわたって、連続で何通も何通もたくさんメールが来ました。
「人には言うな」「言ったらどうなると思う?」「暴力団から薬をもらっていることを忘れるな」「私にはバックがいる」「ヤクザを敵にまわすつもりか」・・・。
私は最初、言わないと返事しました。
それから何度も同じことを言いました。
それなのに彼女は疑心暗鬼になって、警察に言われる、逮捕されることを恐れたのです。
私はメールを拒否設定にしました。
私は彼女の味方だったのに残念でした。
後日、逮捕
後日、彼女は逮捕されました。
ある日、、、知らない番号から電話があり出たら彼女でした。
「元気にしている?」と聞かれました。
僕は「うん・・。どうしたの?」と聞きました。
どうやら運び屋のやつが逮捕されて芋づる式で彼女も逮捕されたようです。
彼女は執行猶予となりましたが、生活保護はなくなり、今は施設にいるということでした。
どういう施設なのかはわかりません。
彼女「あのときはごめんね。。」
私「うん・・」
彼女「あのね、、会えないかな。すごい会いたいんだよね。いつならいいかな・・?」
僕は「今は電話できないから、また話そう」と伝えて切りました。
会話していて彼女の闇を感じました。
僕は重く、恐ろしくなりました。
自分まで泥沼に引きずりおろされていく、そんな感覚でした。
着信拒否にしました・・・。
助けてやれよ、こういうときこそ味方になれよ、という声はあるかもしれませんが当時の僕には無理でした。
今の私なら会うと思います。
でも他人が同じ立場ならきっと「会うのはやめておけ。縁を切るか、距離を置け」と言うでしょう。
縁を切ったのは身を守るという意味では正しかったと思います。
覚せい剤について思うこと
僕はすでに身の回りで覚せい剤やり過ぎて頭おかしくなっている人を知っていました。
少しやっているくらいなら一般の人と同じように意思疎通、会話はできるのですが、やり過ぎてしまっている奴というのは、もうダメです。
本やテレビではなく、実際に近くで見ていて知っているからこそ、彼女が覚せい剤をやっているのを見て、距離を置いてしまいました。
よく「私は~するなんてありえない」という声を聞きます。
その「~」の部分は何でもいいでしょう。
ギャンブル、虐待、洗脳、カルト宗教、犯罪、覚せい剤。
しかし、それは実際にやっている人も同じように思っていたことなのです。
私の信条として誰にだって可能性はあると思っています。
犯罪学の教授や専門家ですら「犯罪は誰だって行う可能性はある」と言っているのに関わらず、「自分は犯罪なんて起こすことなんてありえない」と言っている人たちを見ると何も知らないうぬぼれた人だなと思ってしまうわけです。
覚せい剤というのは一度でもやればアウトです。
依存性はかなり強い、そして脳の細胞が死にます。
覚せい剤やめたから回復するというわけではなく、死んだら死んだままです。
回復なんてしません。
僕は自制心が弱いとわかっているのと、危険性も見ていたので絶対に手を出すつもりはありませんが、それでも絶対なんてないわけです。
最後に
結局、復讐の代わりなんて電話しただけです。
それからは色々あって、掲示板からは遠ざかりました。
良かったの悪かったのかわかりません。
良かったとしたら復讐を代わりにしつづけていたら、いつかは僕自身が痛い目にあっていたでしょう。
当時は復讐掲示板や犯罪掲示板(一緒に犯罪やろうぜ、〇〇買う的な掲示板のこと。)にいましたが、今はどうなっているのかわかりません。
次は自殺掲示板で出会った人のことを書きます。
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