2017年もスタートしましたが、今年はどんな年になるのでしょうか?
マスコミ報道などで、不動産についても「 インバウンド 」と「 2020東京五輪 」。
2つのキーワードをもって好景気を謳っています。
しかし、現場感覚ではもうピークアウトしているのではないか、というのが正直なところです。
売主エンド目線に立つと、
「 周囲のマンションが高値で売却できているから、まだうちも売れる。2020年まで上がるだろう 」
というのが希望的な見解のようです。
いわゆる売主が強気、「 売り手市場 」。
しかし、昨年の秋ごろから売出物件はだぶついている印象は拭えません。
市場に出しても売れないマンションがちらほら見えてきました。
一方、買主エンド目線に立つと、「 今のマンションは高すぎる 」。
というのが正直なところだと思います。
冷静に情報収集されている方からすると、現実と売値に乖離が出てきているのは明白です。
高値で出しても売れない「 在庫 」がどんどん増大していく現象が・・・
2017年には見られるのではないでしょうか。
リーマンショックのときは5,000万円以上のマンションから売れなくなりました。
一方、2,000~3,000万円台のマンションは堅調で、実需として動きがありました。
そうはいっても2017年は、そんなに悲観的にならなくていいと思います。
確かに物件価格も下落しています。
しかし、多様な人が集まる魅力的な街は人気があるので値下がりしにくいのが現実。
「 広さ 」をあきらめて「 立地 」を優先するなど、資産価値が下がりにくいことを重視する。
その様な傾向が今後はますます強まりそうです。
ポイントとしては、幅広い年齢や世帯が集まる場所に注目するのがいいでしょう。
また、5年ほど前まで一般的だった「 お金がないから中古物件で我慢 」という考え方。
今はもう古くなってきています。
あえて「 中古物件でも良い物件なら買いたい 」という前向きな考え方であると捉えられています。
賢い買い方として「 中古物件+リノベーション 」を選ぶ人が増えてきました。
しかし、中古マンションの供給は多いのに対し、中古戸建てはまだまだ足りていません。
特に都市部では旺盛な需要に対して流通量が少ない状況が続きます。
アメリカでは、ドナルド・トランプ大統領就任により新たな経済政策が打たれるでしょう。
ただ、期待とは裏腹に先日の記者会見を見る限り、マクロ経済政策の全貌は不明のままです。
なので、この政策が果たして継続できるのか、今のところ全くわかりません。
確かなことは、長らく低水準で推移してきたローン金利ですが、そろそろ上昇へ転じる気配が。
とはいえ急上昇するわけでなく、当面は低金利の恩恵が続くと見られます。
価格が高騰したエリアの物件は避け、安定した資産価値が期待できる立地を選ぶ。
そして、リノベーションを前提に割安な物件を選んだりする・・・。
そのような賢い買い方をする方にとっては、良好な買い市場になるといえるのではないでしょうか。
(営業開発課/延時=文)
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