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 社員に違法な長時間労働をさせた労働基準法違反の疑いで書類送検された広告会社の電通が、日本中央競馬会(JRA)から入札への参加を停止されていたことが17日、わかった。停止期間は、厚生労働省東京労働局が電通を書類送検した翌日の先月29日から今月28日までの1カ月間。

 JRAは、「粗悪な役務や物品の提供を受ける恐れがある」という理由で、2010年に基準を改正し、労基法違反による競争入札への参加停止を措置要領に加えていた。この要領を適用して競争入札への参加を停止するのは初めてという。指名競争、一般競争ともに入札参加を停止した。

 電通を巡っては、新入社員の高橋まつりさん(当時24)が、長時間の過重労働が原因で15年12月に自殺し、16年9月に労災と認定されていた。