上野動物園のパンダに発情の兆候 繁殖に向け準備

上野動物園のパンダに発情の兆候 繁殖に向け準備
東京・上野動物園で飼育している2頭のジャイアントパンダのうち、オスのパンダに発情の兆候が見られ、動物園では繁殖に向けた準備を始めています。
上野動物園では、現在ともに11歳のオスのリーリーとメスのシンシンの2頭のジャイアントパンダを飼育していますが、このうちリーリーに先月上旬から、明け方に室内を歩き回るなどの発情の兆候が見られるということです。

シンシンには、まだ発情の兆候はないということですが、動物園では繁殖に向けた準備を16日から始め、パンダを観覧する通路の外側に、目隠しのためのフェンスを設置しました。

今後、シンシンにも発情の兆候が見られて、2頭を同居させる場合は速やかに通路を封鎖して人の目に触れない環境を作り出すということです。

ジャイアントパンダは2月から5月ごろの間に繁殖期を迎え、妊娠の可能性が高まるのは、このうち数日間に限られるため、動物園ではタイミングを見極めて、2頭を同居させることにしていてその期間は公開が中止されます。

上野動物園の渡部浩文副園長は「2012年に出産して以来、しばらくたっているが、繁殖に適した年齢となっているので大いに期待したい」と話しています。