トランプ次期大統領のEUめぐる発言 仏・独首脳が不快感

トランプ次期大統領のEUめぐる発言 仏・独首脳が不快感
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アメリカのトランプ次期大統領がメディアのインタビューで「今後もEU=ヨーロッパ連合からの離脱を決断する国が出てくると信じている」と述べたことに対して、フランスのオランド大統領とドイツのメルケル首相がそれぞれ不快感を示し、トランプ氏の発言はヨーロッパでも波紋を広げています。
トランプ次期大統領は、イギリスの新聞「サンデー・タイムズ」などが15日に報じたインタビューの中で、イギリスのEU離脱の決定を支持したうえで、「これからも離脱を決断する国は出てくると信じている」と述べました。

これに対してフランスのオランド大統領は16日、フランス駐在のアメリカ大使に国家勲章を授与する式典の席上、「何をすべきか、外から助言を受ける必要はない」と述べて強い不快感を示しました。またトランプ氏がNATO=北大西洋条約機構について「テロの脅威に対応できておらず時代遅れの組織になっている」と批判したことに対しても「脅威がなくならない限り時代遅れにはならない」と反論しました。

一方、ドイツのメルケル首相も16日の記者会見で「ヨーロッパの運命は私たちの手の中にある」と強調し、EUの加盟国が今後も結束していく決意を示すなど、トランプ氏の発言は、今月20日の就任式を前に、ヨーロッパの主要国の間で波紋を広げています。