その一方で、キムタクが顔を見せることはついぞなかった。
「木村には1~3月クールのドラマ撮影があり、年末は30日まで、年明けは3日からというスケジュールでした。つまり31日は空いていたわけですが……」(ジャニーズ事務所関係者)
仕事は休み。けれど声がかからない。が、森は誘われた。木村の孤立と孤独がここまで際立ったことが、解散騒動後でもあっただろうか。
グループとともに人生の過半を積み重ねてきた身空としては、SMAPに別れを告げるということは、これまでの年月を捨てるということでもある。
所属事務所との対立も辞さずという覚悟を鮮明にした宴。一連の「大晦日の叛逆」を伝え聞いた芸能プロ幹部は、
「なるほどねぇ……」
ため込んだ息を吐き出すようにして、こう解説する。
「今年の9月で4人は独立という流れになるのかな。ただ、大騒ぎするようなことでもないでしょう。だって、1年前にはすでにそういう動きがあったわけだから。それが再び、同じようなムードになってきたということ。事務所としてのメンツ? そんなの潰されまくっているでしょ。ジャニー(喜多川)さんが社長として、“スマスマに生出演を、紅白出ようよ、カウントダウンを皆でしよう”と呼びかけたってすべて拒否してきたんだから」
ジャニーズ事務所と彼らの契約更新は9月に予定される――。
特集「『ジャニーズ事務所』と対立覚悟 キムタク抜きの忘年会は『堺正章』プロデュースの焼肉店 さらば『SMAP』大晦日の叛逆」より
「週刊新潮」2017年1月12日号 掲載
新潮社
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