旅館などの温泉施設で、硫化水素濃度が基準値を超えている浴槽が、北海道、青森県、宮城県、山形県、青森市で33カ所あったことが16日、環境省の調査で分かった。
同省は中毒事故防止に向け、温泉施設の構造基準の見直しを進めており、その一環で初の詳細調査を行っていた。
基準では硫化水素の濃度が、浴槽の上方10センチで20ppm、浴室床面から上方70センチで10ppmを超えないよう求めている。定期的な計測などは義務付けておらず、運用は自治体に任せている。
調査は47都道府県と95市区の施設の浴槽6434カ所について実施。一般に濃度が50ppm以上になると、健康被害が起こる可能性があるとされているが、基準を超えた33カ所のうち、具体的な数値を報告していない北海道を除く4県市の検出値は、最大でも50ppm未満だった。一方、6434カ所中33都県市の1996カ所で濃度を測っていなかった。
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